マウスピース矯正で美しい横顔を手に入れる方法を紹介

マウスピース矯正で美しい横顔を手に入れる方法を紹介

マウスピース矯正 横顔

「マウスピース矯正で顔が変わるの?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

SNSやインターネット上では「横顔がキレイになった」「顔が小さくなった」など、さまざまなコメントを目にすることがあります。

そこで今回は、マウスピース矯正で美しい横顔を手に入れる方法と、起こり得る顔の変化についてご紹介します。

また、顔の変化が出やすい矯正方法についても紹介していますので、これから矯正を検討されている方は必見です。

美しい横顔の基準となる「Eライン」とは

マウスピース矯正 横顔

Eラインとは、顔を横から見たときに、鼻先と顎の一番出ている部分(マイターポイント)を結んだ線のことです。

Eラインは、もともとはアメリカの矯正歯科医が提唱したもので、「横顔の美しさ」の基準の一つとして用いられることが多いです。

理想的なEラインの条件

顔を横から見たとき、口先がEラインの内側にあるのが理想の横顔と言われています。しかし、欧米人と日本人の骨格は異なります。

日本人は鼻が低く、下あごが後ろに下がっている傾向があります。そのため、口先がEラインに触れるような横顔が理想とされています。

出っ歯の場合は口先からEラインがはみ出し、しゃくれの場合は口先がEラインの中に入っている状態です。

Eラインをチェックする方法

鏡で自分の顔を見たときに、理想のEラインに近いかどうかがわかりにくいという声も多いようです。

そこで、横顔のバランスを自分でチェックする方法をご紹介します。

  • 定規やペンなど、まっすぐなものを用意する
  • それを鼻の先と顎の先につける
  • 上下の唇の先端が定規に触れるかを確認→軽く触れる程度であれば、理想的なEラインの横顔

唇が定規に強く当たっている場合は、口が前に出過ぎ、定規に当たらない場合は、口が引っ込み過ぎている可能性があります。

歯並びの問題だけでなく、鼻やあごそのものが突出したり引っ込んだりしている場合もあります。

定規などが手元になく、すぐに確認したい場合は、人差し指で簡単に確認することができます。

矯正歯科で理想的な横顔を実現できるケース

マウスピース矯正 横顔

出っ歯や下あごが出ている場合、骨格に問題がなければEラインを改善できる可能性があります。

しかし、骨格が原因で理想的なEラインを実現できない場合は、美容整形や形成外科での治療が必要となります。

ここでは、矯正歯科で理想的な横顔を実現できるケースをご紹介します。

歯並びが原因で口先が突出している場合

出っ歯などの歯並びの悪さが原因で口先が出ている場合、マウスピース矯正で口先が自然に引っ込みます。その結果、理想的なEラインが形成される場合があります。

出っ張った前歯を引っ込めるために、前歯と奥歯の間にある小臼歯を抜き、小臼歯でできたスペースを利用して前歯を引っ込める方法があります。

小臼歯を抜くと、5mm程度の空間ができます。前歯が下がると上あごの骨格も下がるので、歯だけでなく骨自体も下がり、見た目も美しくなります。

上下の前歯がともに後ろに下がり、それに伴って骨格全体が下がるため、美しい横顔になります。

歯並びが原因で受け口になっている場合

歯並びが悪く、噛み合わせが正常と逆になっている場合(反対咬合)、矯正治療によって歯を矯正し、顎を後ろに下げることができます。

例えば、上の前歯が内側に、下の前歯が外側に生えている場合、矯正歯科で歯の傾きを修正し、自然に受け口も改善することが可能です。

口元がロゴボしている場合

一見、歯並びがよくても、横から見ると口元がロゴボ(口を閉じた状態で口元が付き出した状態)になっていることがあります。

これは、上下の顎が前に突き出ている(二顎前突、上下顎前突)ことが原因です。

症例によって異なりますが、二顎前突が原因で口元がロゴボになっている場合は、抜歯をして歯が後ろに下がるスペースを作り、徐々に口元を改善する矯正治療が行われます。

その結果、顔の横から見たときに口元がスッキリするようになります。

マウスピース矯正で横顔を美しく整える方法

マウスピース矯正 横顔

横顔を改善する矯正治療を開始する場合、歯並びの改善のみで希望する改善が得られる軽症の場合は、マウスピースだけで問題なく横顔をきれいにすることができます。

しかし、出っ歯(上あごが出ている)、受け口(下あごが出ている)、ごぼう抜き(上下あごが出ている)、アデノイド顔など骨格に問題があるケースでは、抜歯やあごの骨を削る手術が必要となります。

抜歯を伴う矯正治療

症状が軽ければ、歯の傾きや並び方で改善することもあります。しかし、横からの視線や口元の突出を改善したい場合は、「抜歯を伴う矯正治療」が必要となります。

不正咬合では、顎や歯の大きさに何らかの問題があるため、歯がきちんと並ばず、歯列が乱れてしまいます。

そのため、抜歯を行うことで、歯がきれいに並ぶためのスペースを作ったり、歯が前に出過ぎた場合は後ろに移動させたりすることができます。

健康な歯を抜くことに抵抗がある方も多いと思いますが、症状によっては抜歯を伴う矯正治療が有効な場合もあります。

非抜歯でスペースを作る方法

抜歯をせずにスペースを確保するために、IPRやアンカースクリューを使用します。

IPRはEラインの改善だけでなく、多くの矯正症例でスペースを確保するために用いられる方法です。

歯を削ると聞いて驚かれるかもしれませんが、健康な歯を薄く削るので痛みはほとんどありません。

また、アンカースクリューという小さなネジを歯肉に埋め込み、それを固定源として歯列を引っ張る方法もあります。

アンカースクリューを使って、歯ではなく顎の骨を支点に歯を引っ張ることで、より強い力で歯を引っ張ることができるようになります。

これにより、これまで難しいとされていた歯の移動が可能になり、治療期間も短縮できるようになりました。

外科手術の必要がある症例

上顎骨や下顎骨、両顎骨が大きいために骨格的に口が突出している場合は、抜歯だけでは口元の突出が改善されません。

そのため、顎骨を切断して上下の前歯を後方に引っ込める外科的矯正が必要になることがあります。

矯正後のEラインの変化は最も大きなものです。矯正歯科(術前矯正)、顎の骨を切る手術、矯正歯科(術後矯正)の3ステップ、または術前矯正を行わず顎の骨を切る手術と矯正歯科の2ステップで歯並びや噛み合わせが整い、口元の突出感が改善します。

抜歯矯正と同様に、顎の骨を切る手術と併用できないマウスピース矯正もありますが、使用するマウスピースメーカーや歯科医師の治療方針によっては、手術とマウスピース矯正の併用が可能です。

横顔をきれいにする治療にかかる期間と費用

マウスピース矯正 横顔

矯正歯科や外科矯正でEラインを改善する場合、治療期間や費用は、歯の状態やどの矯正方法を選ぶかによって異なります。ここでは、おおよその目安をお伝えします。

非抜歯でスペースを作る方法の場合

部分矯正の場合、期間は3ヶ月〜1年程度、費用は10万円〜50万円程度です。全体矯正の場合、期間は約1年〜2年、費用は約60万円〜150万円を見積もっておく必要があるでしょう。

抜歯を伴う矯正治療の場合

抜歯を行う場合は、矯正治療全般を行います。治療期間や費用は非抜歯と同様ですが、それに加えて抜歯費用が5,000円〜20,000円程度かかります。

外科手術の必要がある症例の場合

顎の骨を切る手術は、全身麻酔で行われ、入院が必要です。費用は、上あごだけか下あごだけか、上あごと下あごの両方か、その他追加手術が必要かどうかで異なります。

一般的な治療の流れや期間は以下の通りです。

  1. 術前矯正(6ヶ月~1年半程度)
  2. 入院・手術(2~3週間程度)
  3. 術後矯正(6ヶ月~1年半程度)
  4. リテンション(1~2年)
  5. 顎の骨に付いているプレートを取り外す手術と入院(1~3週間程度)(実施しない場合もあり)

矯正治療と同じように治療を行いますが、矯正治療費に加え、手術のための入院費が約100〜200万円かかります。

合計で約150万円から300万円の費用がかかります。ただし、外科矯正は条件を満たせば保険適用が可能です。

かなり費用を抑えることができますが、矯正方法などに制約があります。この治療を検討される場合は、主治医にご相談ください。

マウスピース矯正による横顔の変化

マウスピース矯正 横顔

最後に、マウスピース矯正後に感じられる顔の変化を確認しておきましょう。

口が閉じられるようになる

口を閉じることができるようになることは、マウスピース矯正で出っ歯を矯正した場合に起こる顔の変化です。

出っ歯は、口を閉じようとすると唇が前歯に引っかかってしまい、口が開いた状態になることがあります。

マウスピース矯正で出っ歯を引っ込めることで、口を閉じることができ、口元の印象が良くなります。

エラが引っ込む

いわゆる「エラ張り」は、骨格が原因の場合もあれば、エラ張りの咬筋が過剰に発達している場合もあります。

咬筋が過剰に発達する原因のひとつに、歯ぎしりがあります。そして、歯ぎしりの原因のひとつに、歯並びの悪さによる噛み合わせの悪さがあります。

この場合、マウスピース矯正で噛み合わせを調整すると、歯ぎしりが軽減され、咬筋の負担も軽減されます。

その結果、咬筋の過剰な発達がなくなり、エラが引っ込むことがあります。

歯が目立ちにくくなる

矯正治療によって歯も目立たなくなるため、話すときの横顔にも変化があります。矯正治療前は、口を開けて話すときに歯が出ていることを気にされる方もおられます。

しかし、矯正治療後は、歯が唇の内側に位置するようになります。

そのため、口を開けたときに歯が出ていることを気にして人前で話すのが苦手だった方が、矯正治療後は歯が目立たなくなり、自信を持てるようになったというケースも少なくありません。

まとめ

美しい横顔といえば美容整形を考える方は多いことでしょう。特に最近では、肌のたるみや小顔形成など、さまざまな美容整形が気軽に行われる傾向にあるようです。

しかし、リスクや負担を考えると、矯正歯科で横顔を矯正することには、さまざまなメリットがあります。

矯正治療には、横顔だけでなく、歯並びや噛み合わせが改善されるなどのメリットもあります。また、顔の美しさは横顔だけでなく、笑ったときの美しい歯並びも重要です。

そのため、横顔が気になる方は、まずは歯科医院や矯正歯科で相談されることをおすすめします。

下高井戸パール歯科クリニック・世田谷では、透明で目立たない矯正器具(マウスピース矯正)で大人の歯並びを改善する取り組みを行っています。

マウスピース矯正は目立ちにくいので、お仕事をされている方でも安心です。アソアラインのほかにも、インビザラインという矯正器具も取り扱っています。

無料カウンセリングも行っておりますので、矯正についてお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。