マウスピース矯正ですきっ歯を治せる?治療費・矯正期間や治療するメリットを紹介

マウスピース矯正ですきっ歯を治せる?治療費・矯正期間や治療するメリットを紹介

マウスピース矯正 すきっ歯

写真を見たり笑ったりしたときに、すきっ歯の見た目が気になることはありませんか?

できれば矯正治療で治したいと思っていても、矯正治療ですきっ歯が治せるのかどうか疑問に思うこともあることでしょう。

この記事では、マウスピースを使った矯正治療ですきっ歯は治せるのかについて解説します。また、治療費、矯正期間、治療のメリットなども紹介しています。

すきっ歯でお悩みの方、適切な治療方法をお探しの方はぜひ参考にしてください。

すきっ歯とは?

マウスピース矯正 すきっ歯

すきっ歯は正式には「空隙歯列(くうげきしれつ)」と呼ばれ、歯が密集して凸凹している「叢生(そうせい)」とは逆の状態です。

余分なスペースがあるために、歯と歯の間に空洞ができてしまっています。もともと歯が小さい場合、歯と歯の間に空間ができやすくなります。

あるいは逆に、歯に対して顎が大きい場合も、隙間ができやすくなります。さらに、28本の歯のうち、一部が萌出していない場合は、その部分の前後左右にスペースができます。

歯が歯ぐきの中に隠れてしまうケースや、遺伝的な問題がなくても、成長過程での癖や習慣、日常生活で起こるお口のトラブルなどで隙間ができることがあります。

すきっ歯を放置するリスクとは?

マウスピース矯正 すきっ歯

すきっ歯は見た目に影響がありますが、実は見た目だけではなくさまざまな悪影響を及ぼすことがあります。ここでは、すきっ歯にまつわるリスクをご紹介します。

虫歯・歯周病のリスク

第一のリスクは、虫歯と歯周病のリスクです。

歯がへこんでいると、歯と歯の間に食べ物の繊維が詰まりやすくなります。そのため、虫歯や歯周病の原因となるほか、口臭の原因にもなります。

歯周病がある場合は、まず歯周病を治してから矯正治療をしないと、歯と歯の間の隙間が改善されないこともあるので注意が必要です。

見た目のコンプレックスのリスク

正中離開は非常に目立ちやすく、コンプレックスになっている方も少なくありません。

症状にもよりますが、ほとんどの場合短期間で改善できますので、気になる方は矯正治療をご検討ください。

発音に悪影響を及ぼすリスク

発音に悪影響を及ぼすリスクも考慮しなければなりません。話すとき、歯と歯の間に隙間がある人は空気が漏れ、特に「さ行」の発音が不明瞭になります。

子供の頃はかわいいと思えるかもしれませんが、大人になってから発音が悪くなると、電話や仕事にも悪影響が出ます。

また、「サ行」が言いづらいと英語の発音にも影響が出るので、歯の隙間は幼少期に矯正しておくとよいでしょう。

頭痛・肩こりなどのリスク

歯並びが悪いと噛み合わせも悪くなるケースが多く、噛む力がうまく分散されない傾向があります。

不要な力がかかると、顎の周りの筋肉が硬くなったり、血流が悪化したりして、頭痛や肩こりの原因になることもあります。

すきっ歯のマウスピース矯正にかかる費用と期間

マウスピース矯正 すきっ歯

歯の隙間の治療を受けるには、治療期間と費用が重要な要素になります。マウスピース矯正は、ワイヤーブラケット矯正に比べ、治療期間が少し長くなり、費用も高くなる場合があります。

マウスピース矯正の費用

すきっ歯の矯正にかかる費用は約10万円~100万円で、隙間の状態や治療方法によって大きく変動します。

前歯のみの治療の場合は、マウスピース治療で費用を抑えることが可能です。

部分矯正10万〜40万円程度
全体矯正60万〜100万程度

マウスピース矯正の治療期間

すきっ歯を矯正する期間は約2ヶ月~3年で、費用と同様に隙間の状態や治療方法によって大きく異なります。

前歯だけの部分矯正であれば2~3ヶ月できれいになる方もいれば、噛み合わせを変える必要がある場合は2年以上かかる方もいらっしゃいます。

また、歯の隙間を治した場合でも、1~2年間は歯が元の位置に戻らないようにする「保定」の期間が必要です。

部分矯正2ヶ月〜1年程度
全体矯正1年~3年程度

マウスピースによる矯正治療の流れ

マウスピース矯正 すきっ歯

歯並びを整える矯正治療にはさまざまな種類がありますが、どのように治療が行われるのか知りたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここでは、矯正治療の流れを4つのステップで説明します。

  • 検査と治療内容の説明
  • 矯正治療の開始
  • 定期的な病院受診
  • 保定期間

検査と治療内容の説明

すきっ歯の矯正治療を受ける前には、まずは治療方法を選択します。マウスピース矯正以外にも、ワイヤー矯正、セラミック矯正などの選択肢があります。

初診時には、問診を行い、歯の隙間の状態や患者さんの希望などを確認します。その後、検査を行い、治療方針を決定します。

矯正治療前の検査では、口腔内写真、レントゲン写真、歯型を取ることが多く、必要に応じて追加検査が行われます。

この検査は、矯正治療の前に行うもので、治療後の予測を立てるために重要です。検査後、歯科医師から治療についての説明があります。

歯の隙間だけが気になっていた方でも、検査で噛み合わせが悪いことが判明するケースも少なくありません。

また、すでに虫歯がある場合は、その治療後に矯正治療を開始することもあります。

さまざまな条件を加味して治療方針を決定しますので、歯科医師の説明に不安や心配がある場合は、必ず相談してください。

矯正治療の開始

治療方針が決まったら、矯正治療を開始します。マウスピース矯正の場合は、まずマウスピースを製作し、その後矯正治療を行います。

マウスピース矯正の場合、矯正装置を装着し始めると違和感を覚えることがあります。その場合は、必ず医師に相談し、不安なく治療を進められるようにしてください。

定期的な病院受診

歯に隙間がある場合の矯正治療には、定期的な歯科医院への通院が必要です。頻度は歯科医師の判断により異なりますが、通常3~4週間に1回程度です。

その際、歯科医師は歯の動きを観察し、矯正器具を調整します。矯正治療中は、器具が原因で虫歯になることも少なくありません。

そのため、矯正器具の調整だけでなく、口の中の観察・清掃を行うことも多いです。

矯正治療中は定期的な通院が欠かせませんので、気になることがあれば歯科医師に相談してみてください。

保定期間

矯正治療が完了したら、それで終わりというわけではありません。

ワイヤーブラケット矯正やマウスピース矯正で歯を動かした場合、歯の位置が固定されるまでは、その状態を維持しなければなりません。

これは、矯正器具が歯に力を加えているため、力を止めると歯は元の位置に戻ろうとするためです。

これを「後戻り」といい、歯並びを治した後に元の位置に戻らないようにするために保定が重要です。

保定期間は通常3年以上で、その間は歯科医師の指示に従いリテーナーを装着します。

すきっ歯を治すメリット

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ここでは、すきっ歯を矯正することで得られる効果についてまとめています。見た目だけでなく、さまざまなプラスの効果もぜひチェックしてみてください。

虫歯や歯周病になりにくい

歯が磨きやすく、磨き残しが少なくなります。また、虫歯や歯周病、口臭を予防する効果もあります。

噛み合わせが改善される

食べ物を噛みやすくなり、おいしく食事ができるだけでなく、栄養の吸収率も向上し、健康な体づくりにつながります。

また、隣の歯が傾いたり、反対側の歯が出てきたり、それに伴う噛み合わせや顎のズレを軽減することができます。

発音がしやすくなる

歯と歯の隙間をなくすことで、空気の漏れがなくなり、発音がしやすくなります。そのため、他人とのコミュニケーションが取りやすくなり、自信を持って話すことができます。

美しい歯並び

矯正治療の目的は、歯の審美的・機能的な面を回復することです。歯の位置やバランス、角度だけでなく、隙間に相当する歯並びも矯正することが可能です。

また、すべての歯を矯正するフルアーチ矯正では、口元全体を整え、咬み合わせを整えることも可能です。

すきっ歯治療にマウスピース矯正をおすすめする理由

マウスピース矯正 すきっ歯

マウスピース矯正は、歯並びが悪いとお悩みの方におすすめです。マウスピース矯正は、治療中の見た目が目立ちにくいなど、他にも多くのメリットがあります。

ここでは、マウスピース矯正がおすすめされる理由をご紹介します。

矯正装置が目立たない

マウスピース矯正で使用するマウスピースは、透明度の高い医療用プラスチック製です。

マウスピースを装着してもほとんど目立たないので、矯正治療中の見た目にストレスを感じたくないという方に好評です。

お手入れがしやすい

マウスピースは自分で取り外して、水かぬるま湯でさっと洗うだけできれいになります。毎日歯ブラシで磨く必要はなく、お手入れはとても簡単です。

口中の細菌が気になる方は、歯磨き粉や歯ブラシの代わりにマウスピースクリーナーを使用することも可能です。

食事に制限がない

他の治療方法の場合、装置が外れたり治療部位が欠けたりする可能性があるため、硬いものや粘着性のあるものは避ける必要があります。

しかし、マウスピース矯正では、食事中に装置を取り外すことができるため、今までと同じように食事をすることができます。

口腔内のトラブルが軽減される

ワイヤー矯正では、金属のワイヤーが口の中を通るため、適切に扱わないと粘膜や歯ぐきを傷つけてしまうことがあります。

また、装置の感覚に慣れることができず、口の中を噛んでしまう方も多いようです。

マウスピース矯正では、角が丸いマウスピースを使用するため、そうした口腔内のトラブルが起こりにくく、矯正期間を快適に過ごすことができます。

まとめ

今回は、歯と歯の間にある「すきっ歯」の治療について説明しました。すきっ歯は見た目が悪いだけでなく、口の中でさまざまなトラブルを引き起こす危険性があります。

歯と歯の間のすき間を治したいとお考えの方は、矯正治療を選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。

矯正治療にはさまざまな種類がありますので、まずは歯科医に相談することをおすすめします。信頼できる歯科医師であれば、安心して治療を任せることができます。

世田谷・下高井戸パール歯科では、目立ちにくい装置として「マウスピース型矯正装置」を使用しています。この装置は、目立ちにくい・扱いやすいことから人気です。

一般的にマウスピース矯正治療は88万円(税込)以上かかりますが、当院の基本方針は良いものを多くの人に紹介することです。

高額で手が出せないという方にも、無理のない治療を提供することをポリシーとしています。

また、当院では、保育士が常駐するキッズルームを完備し、バリアフリー構造になっています。そのため、小さなお子様をお持ちのお母様も安心してご来院いただけます。

すきっ歯の治療について迷われている方は、ぜひ一度ご相談ください。