高校生のマウスピース矯正の値段は?早めに始めるべき理由を解説!

高校生のマウスピース矯正の値段は?早めに始めるべき理由を解説!

マウスピース矯正 値段 高校生

歯並びが気になると悩み、矯正を考え始めている高校生もいるのではないでしょうか。

また、親としても歯並びの問題を抱えたお子さんに矯正治療を受けさせることに、不安を感じることもあるでしょう。

そこで本記事では、矯正治療にかかる費用と歯科矯正を高校生でスタートするメリットについて解説します。

ぜひ、マウスピース矯正治療の参考にしてみてください。

高校生のマウスピース矯正の値段

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矯正治療は、基本的に自費診療で保険が適用されないため、費用を気にされる方も多いことでしょう。

マウスピース矯正による部分矯正治療の値段の目安は、10〜60万円程度です。一方、マウスピース矯正治療全体は60万円~110万円と、部分矯正治療よりも高額になります。

最近はさまざまなタイプのマウスピース矯正があり、安価な矯正も増えてきています。

安価なマウスピース矯正は部分矯正の場合が多いですが、顎の成長の度合いや歯並びの状態によっては、高校生でも治療できる場合があります。

全体矯正部分矯正
マウスピース矯正60万円~110万円10〜60万円

高校生のマウスピース矯正の特徴

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小さな子供と違い、一般的に永久歯が生え揃っている高校生は、大人と同じように矯正治療を受ける必要があります。

使用する器具によって費用に幅があり、歯の状態によって治療期間も異なります。ここでは、高校生のマウスピース矯正治療の特徴について紹介します。

治療期間は平均2年

高校生のマウスピース矯正治療は、大人の矯正治療(2期治療)の一部です。歯並びの乱れを微調整する治療で、期間は平均2年程度です。

小児矯正治療(第一期治療)後に顎の骨が十分に発達している場合や、抜歯の必要がない場合は、成人矯正治療(第二期治療)の期間を短くすることが可能です。

ただし、第二大臼歯がまだ萌出していない場合は、矯正装置撤去後の保定期間に経過観察を行い、萌出を待つことになります。

中学生と比べた場合

中学生の子供の矯正治療は少し特殊です。というのも、12歳から15歳の間はまだ身長が伸びており、この時期は下あごも大きくなっています。

そのため、中学生が受ける第2期治療では、下あごの骨の成長・肥大現象を利用しながら、歯並びを整えることができます。

成長を活用できることで、抜歯矯正を回避できる可能性があります。

高校生の歯の矯正に保険は使える?

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「高校生はまだ子供だから歯の矯正も高校生のうちに受ければ保険適用になるのでは?」と考える保護者の方もおられることでしょう。

ここでは、高校生のマウスピース矯正が保険適用になる場合と、ならない場合の違いを紹介していきます。

予防的矯正は保険適用外

矯正治療に関しては、健康保険を利用できるケースはさほど多くはありません。なぜなら、「単なる見た目の問題で病気ではない」と判断されることが多いからです。

例えば、歯並びが悪いと将来的に歯周病になるリスクが高まる場合を考えてみましょう。その場合、事前に病気を見越しての矯正治療は予防行為とみなされます。

予防接種が保険適用外であるのと同じように、病気になってから適用される健康保険では、矯正治療も保険適用外です。

また、矯正治療は、歯の審美的な側面の改善にも強く関係しています。これも美容整形と同様、保険適用外となる理由のひとつです。

保険診療が適用される矯正治療のパターン

高校生の矯正治療には、保険が適用されるケースがあります。保険適用の矯正治療には3つの種類があります。

  • 厚生労働省が定める病気が原因で、噛み合わせのズレや歯並びが悪くなった場合
  • 永久歯萌出不全により、3本以上の前歯が大人になっても永久に萌出しない場合(ただし、叢生開口手術が必要な場合のみ)
  • 顎骨の切除を必要とする顎変形症に対する外科的治療の前後に行う矯正歯科治療

また、厚生労働省が別途定める疾病に罹患しているお子様も保険の対象となります。先天性疾患による顎変形症や顎骨発育不全、多数歯欠損などです。

これらは、外科的な矯正などで現状を改善しないと、噛むことが非常に難しくなるため、保険が適用されます。

例えば、口唇口蓋裂、顎変形症、鎖骨頭蓋異形成症など、噛み合わせに大きなズレがあり、明らかに機能的に支障がある病気の症状として健康保険の適用が可能です。

ただし、医療現場では必ずしも年齢による明確な区分があるわけではなく、医師によって何歳まで、どの病気まで小児として治療するかという感覚には個人差があります。

詳細は各クリニックにお問い合わせください。また、厚生労働省が別途定める病気や保険診療については、厚生労働省のホームページをご参照ください。

保険外での矯正治療費を抑える方法

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歯列矯正の費用は、分割払いが可能です。支払い方法は歯科医院によって異なります。自分に合った、負担にならない支払い方法を選ぶことが大切です。

ここでは、保険以外で費用を抑える方法について解説します。

医療費控除

医療費控除は、最大200万円まで控除することができます。歯列矯正の治療費や、通院時の交通費などが該当します。

医療費控除を受けるには、翌年の確定申告期間中に所轄の税務署に書類を提出する必要があります。

高額療養費制度

高額療養費制度の上限額は、所得や年齢によって異なります。高額療養費制度の申請書は健康保険組合に提出する必要があります。

期間が決まっているので、利用したい方は問い合わせをしてみましょう。

分割払い

歯科医院の中には、分割払いに対応しているところもあります。

クレジットカード払いに比べて料金を抑えられるというメリットがあり、矯正治療でクレジットカードの審査に通りにくい学生にもおすすめです。

ただし、すべての歯科医院が分割払いに対応しているわけではなく、分割払いの期間や金額によっては医療費控除の対象にならないケースもあるので注意が必要です。

デンタルローン

デンタルローンは、消費者金融会社や金融機関が提供する歯科治療費専用のローン商品です。歯の治療費が高額になる場合、支払い方法としてデンタルローンを検討される方も多いようです。

治療費を減らすというより、支払いごとの負担を減らす方法です。自動車ローンや住宅ローンと同様、ローンの目的が特定の歯科治療に限定されています。

消費者金融会社などの金融機関が歯科治療費を一旦立て替えて、患者様は元金と利息を分割で返済します。金利は年率5.0%程度で、一般的な個人向けローンサービスより低めです。

マイカーローンや住宅ローンと同様に審査があり、審査に合格した場合のみ融資を受けることができます。

高校生が歯並び矯正するメリット

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歯並びや噛み合わせの悪さは、年齢を重ねるごとに進行します。

歯が動きやすく、並びやすいうちに矯正治療を始めることは、治療のしやすさ、治療期間、費用の面でもメリットが多くあります。

ここでは、高校生が矯正治療を始めるメリットをご紹介します。

予防・改善できる

歯並びが悪い状態を放置しておくと、子どもの成長とともに悪化する傾向があります。

例えば、早い段階で矯正治療を行うことで、将来的に抜歯や外科的な矯正が必要になるようなケースを予防・改善することができます。

また、歯並びが悪いと、虫歯になりやすくなります。一度虫歯になると、人工物で穴を埋めるか、インプラントで被せるしか治療法がなく、元の状態に戻すことはできません。

早い段階で美しい歯並びに矯正することは、大きな価値があります。

治療期間を短縮できる可能性が高い

骨の代謝が活発な若いうちは、大人よりも歯の動きが早いです。歯の周りには、歯を支える歯槽骨と、歯槽骨を包む歯根膜があります。

矯正装置によって歯に弱い力が加わると、歯根膜が伸縮し、歯を支える骨の生成と破壊が繰り返され、歯は少しずつ動いていきます。

この歯の移動のメカニズムには、歯の周りの組織の新陳代謝が大きく関わっています。

私たちの体では、毎日古い細胞が新しい細胞に入れ替わりますが、顎の骨を含む歯周組織も、血液や皮膚と同じように新陳代謝が行われているのです。

歯の動きがスムーズな高校生の矯正治療は、大人の矯正治療と比べて治療期間が短くなる傾向があります。

歯を抜かずに矯正治療ができる可能性が高い

子供のうちに矯正治療を行うことで、歯を抜かずに済む可能性が高くなります。

成人の場合、顎を含む顔の骨格がほぼ完成しているため、歯が動きにくく、歯が並ぶスペースを確保するために上下の第一小臼歯を抜歯しなければならないことがあります。

一方、子供の場合は、新陳代謝が活発で顎の骨も成長過程にあるため、歯がきれいに並ぶスペースを確保しやすく、大人では難しい顎の骨の調整も可能です。

高校生のうちに矯正治療を行うことで、将来、抜歯を伴う矯正治療や後戻りのリスクを軽減することができます。

虫歯・歯周病予防

歯が重なり合う叢生(そうせい)など、歯並びが悪いと、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

歯が重なり合って生えている場合、歯ブラシだけではうまく掃除ができません。慢性的な汚れは、歯垢や歯石がつきやすくなり、虫歯や歯周病、口臭の原因になります。

一方、歯の矯正をすると、歯並びが良くなるため、磨きやすくなります。磨き残しが少なく、口の中を清潔に保つことができるので、虫歯や歯周病の予防につながります。

まとめ

高校生の矯正治療は、永久歯列が完成する第2期治療に該当する場合が多く、大人と同じ治療方法で行うことになります。そのため、料金も大人の矯正治療と同程度になることが予想されます。

しかし、早期に矯正治療を開始することで、矯正期間の短縮や虫歯・歯周病・体調不良の予防など、多くのメリットがあります。

また、顎の成長度合いによっては、子どもでなければ治療できない場合もあります。歯並びが気になる方は、早めにクリニックに相談しましょう。

東京都世田谷区の下高井戸駅・桜上水駅近くの下高井戸パール歯科クリニック・世田谷は、お子さまからご年配の方まで多くの世代にご来院いただいています。

マウスピースを使った部分矯正や、お子様の矯正治療も行っています。今回取り上げたように、矯正治療は高額であり、費用面を気にされる方も多いことでしょう。

当院では良いものをより多くの人に紹介したいという思いから、手頃な価格で治療を提供しています。高校生の矯正治療でお悩みの方は一度当院にご相談ください。