みなさまこんにちは、パール歯科クリニックの歯科衛生士ライター浜崎です。
今回は、ホワイトニング後注意すべき食事についてです。
歯を守る番人、「ペリクル」
私たちの歯の表面は「ペリクル」という薄い膜によって覆われており、ペリクルは外の刺激から歯を守ってくれています。
わかりやすく言うと、ペリクルはお城の前にいる番人のようなもの。
常にお城(=歯)の周りについていることで、敵(=外の刺激)からお城(=歯)を守ってくれています。
しかし歯のホワイトニングをすると、薬剤によりペリクルが剥がれ落ちます。
番人(=ペリクル)が全員いなくなってしまうので、お城(=歯)は敵(=外の刺激)から攻撃を受けやすくなります。
ペリクルは1〜2日でまたつきますが、それまでの間は歯を守ってくれるものがいません。
そのためホワイトニング後はちょっとした刺激で歯がしみたり、普段よりも色がつきやすかったりします。
ホワイトニング後注意すべき食事
歯を守る番人、ペリクルがいない間は、食事に気をつける必要があります。
①色の濃い調味料や食材
*カレー、味噌、醤油、ソース、ケチャップやトマトソースなど
まずは色の濃い調味料を使ったものです。
特にカレーやトマトソースなどは、服についた時も色が取れにくいですよね?
歯も同じで、ホワイトニング後は特に気をつける必要があります。
料理の味付けは塩を選んだり、パスタならホワイトソースやペペロンチーノなど色の薄いものを選んだりしましょう。
調味料だけでなく、緑黄色野菜やチョコレートなど、食べ物自体の色が濃いものも避けましょう。
②色の濃い飲み物
*お茶やコーヒー、ココアなど
茶渋が気になってホワイトニングをされた方はいませんか?
もちろん、ホワイトニング後も同じで、お茶をまた飲めば茶渋がつきます。コーヒーやココアなども同様です。
ホワイトニング後は特に色がつきやすくなっていますから、注意が必要です。
また意外なのが、炭酸飲料やスポーツドリンク!
これらは色こそ薄いですが、歯への着色を促す作用があります。
そのため、色の濃い食べ物や飲み物と一緒に飲むことは避けましょう。
また砂糖が多く含まれている炭酸飲料やスポーツドリンクは、着色以前に歯にとってよくありません。
ここまで制限されたら何を飲めばいいのか・・・
水です。
私は水が苦手で普段からお茶ばかり飲んでいるため、ホワイトニング後は本当に苦労しました・・・。
③ポリフェノールを含むもの
代表的なのは赤ワイン。
色が濃いだけでなく、赤ワインに含まれるポリフェノールは、歯に着色を起こしやすい成分です。
また豆腐や豆乳など、大豆製品に含まれる「イソフラボン」も実はポリフェノールの一種。
色が薄いので食べてしまいがちですが、ホワイトニング後は歯の黄ばみにつながるため避けましょう。
ちなみに私はホームホワイトニング直後に豆腐を食べてしまい、歯の黄ばみが復活しました・・・。
歯医者で行うオフィスホワイトニングに限らず、ホームホワイトニングでも食事には注意が必要です。
④酸性度の高いもの
*レモン、わさび、酢、香辛料を含むもの
先ほどお伝えしたように、ホワイトニング直後は歯を守ってくれる番人、ペリクルがいません。
そのため酸性度の高いものは歯がしみたり、歯が溶けたりする原因となるので避けましょう。
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