デンタル小町 日本歯科新聞8月2日掲載 ~お医者さんごっこ~ 『世田谷区赤堤で歯科をお探しならパール歯科クリニック』

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 夕暮れ時、5歳になる娘を迎えに保育園に行きました。
子供達はごっこや折り紙、粘土、ぬり絵などを楽しんでいました。
ごっこで男の子は戦隊ごっご、女の子はお医者さんごっごを楽しんでいました。
 娘の姿がとてもかわいらしかったので、その様子をじーと背後から見ていました。
「おなかを見せて下さい」と聴診器の当てる真似や
「腕を出して下さい。お注射チックンとしますよ。泣かなかったですねー。
偉いですねー。」
などと遊んでいます。
子供達に「何のお医者さんなの」と聞くと、
「傷のお医者さん!」「鼻のお医者さん!」「お腹のお医者さん!」
と返ってきました。
「歯のお医者さんはいないの」と聞くと
「えーわかんない、怖いから嫌だー。」と言われてしまいました。
歯科の注射は言うまでもなく、歯を削る行為も思い出すだけで嫌なのでしょう。
歯科医である私はショックでした。
 
 子供にとってみれば、整形外科、耳鼻科、小児科は一年に数回必ずと言っていい程お世話
になります。痛い思いをする時もありますが、それでも先生の様になりたいと思う子供にとっては
憧れなのでしょう。
 歯科医院はその数こそ多いもの、他の科の様な生活に密着する身近さではありません。
「三つ子の魂百まで」と言いますが、3歳までに歯医者がどのくらい関わっているのか
と考えると、ほとんどの人が無いに等しいと思います。
 歯科医院を訪れるきっかけは、3,4歳頃にむし歯が出来て初めて訪れるのではないで
しょうか?子供を迎えに来た親達の井戸端会議でも、歯科医院に行って口をあける行為は
産婦人科に行って股を開くより恥ずかしいと言った人もいるほどです。
 歯科医があまり関わる事が少ない3歳までの口腔ケアーはお母さんが主体です。
子供にはお母さんが最高の歯医者さんなのでしょう。
 歯科医として母親のデンタルIQを高めて行くことこそ一番重要なことなのかもしれません。
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