「ニンニク」のにおいには「りんご」が有効ってホント?
ニンニクのにおいは厳密には口臭ではなく、消化された後に、血液に成分が取り込まれ、体内を循環することで、皮膚や汗によってにおいがします。
だからニンニクを食べた後に、別の食べ物や消臭グッズでにおいを中和しても、根本的には対策したことにはなりません。
このにおいのものとなる原因成分は、りんごに含まれるポリフェノールと反応する臭わなくなるといわれています。
とくにりんごの皮にはポリフェーノールが多く含まれるので、皮ごといただくのは効果的です。
「かたい魚」は、ドライマウスには効果アリ !?
現代は、むかしにくらべてあまりかたい物を食べなくなったと言われます。
ドライマウスが注目されてきた背景として、そうした現代の食生活があるようです。
食べ物をよく噛んで食べることはドライマウスの予防のひとつですが、
かたい食べ物は、より唾液の分泌を促すので、とくに有効です。
だから、ネズミたちがにおいの自慢をしていた「なまざかな」はともかくとして、
噛めば噛むほど味が出る、うるめいわしなどの丸干しの魚や干物、するめなど、
噛みごたえのある魚を食べる機会を増やすことは、ドライマウスには有効といえるのです。
ニンニクと納豆ではにおいの原因がちがうの?
納豆やキムチ、漬物といった発酵食品は食べた後、およそ1時間程度はお口や胃の中ににおいが残りやすいとされています。
しかしニンニクと異なり、消化後もなおにおいの原因になることは少なく、こうしたにおいは食餌性口臭と言われています。
そういう意味では、市販の消臭グッズは、血液で循環することでにおいの原因になるニンニクよりも、こうした食べ物にこそ有効といえます。
空腹時のにおいは「ドライマウス」とは異なる
空腹のときや起床したときはどうしてもお口の中が乾いているもの・・・。
そうした際にもお口のにおいがすることがありますが、それはあくまで一時的な口臭であり、
ドライマウスではありません。ドライマウスとは、長い期間、口の中が乾いている感覚が続く状態をいいます。
普段からだ液が出にくい体質になってしまうことがドライマウスであり、問題です。
たとえば朝食や昼食を食べない習慣のひとは注意!こうした人は単に空腹でお口が乾いてしまうだけでなく、
だ液を出す能力が低下してしまいます。そうした生活習慣こそがドライマウスの原因です。
ですから、1日3食きちんととることは栄養上の理由だけでなく、お口の健康にとってもメリットがあるのです。
【引用元】制作:株式会社 松風
お口の匂いは健康のバロメーターです。
エチケットだけではなく、ご自身の身体に気を遣うお食事や歯磨きを心掛けてください!!
医療法人社団育友会 下高井戸パール歯科クリニック・世田谷
院長 大原庸子