糖尿病が歯周病を作り、糖尿病を重症にすることについて

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実は糖尿病と歯周病は深く関係しています。
糖尿病の三大合併症とされる網膜症・腎症・神経障害に加え、現在では「歯周病」も第6の合併症とされています。

高血糖状態が続くと免疫力が低下し、歯周病が悪化していきます。
また歯周病の炎症物質がインスリンの働きを阻害し、血糖値のコントロールを困難にします。
これが「歯周病が糖尿病を悪化させる」という悪循環となります。

さらに、歯を失うことで噛む力が弱まり、柔らかく糖質の多い食品を摂取しやすくなることも、血糖値の上昇に拍車をかけます。
この相互作用は近年の研究で次々と明らかになっており、歯科治療が糖尿病の改善にも寄与することがわかってきました。

まずは毎日の歯磨きと、定期的な歯科検診を習慣にしていくことが大切となります。
歯のトラブルやお困りごとがございましたら、当院までお気軽にご相談ください。

引用:50歳から老けない人の歯の習慣
著作:武内博郎
下高井戸パール歯科クリニック・世田谷
大原庸子