入れ歯で若返るって本当?選び方から治療手順まで解説

入れ歯 若返る

「入れ歯を使うと、見た目が老けてしまうのではないか」「食事や会話が不自由になるのでは」といった不安をお持ちの方もいるかもしれません。

歯を失った際の選択肢として身近な入れ歯ですが、ネガティブなイメージが先行しがちです。

しかし、お口にぴったりと合う入れ歯を選ぶことで、失われた機能を取り戻すだけでなく、見た目の印象を若々しく変える可能性があります。

この記事では、入れ歯がなぜ若々しい印象につながるのか、その理由から具体的な入れ歯の種類、後悔しないための選び方の基準まで、詳しく解説していきます。

入れ歯治療が若返りにつながると言われる理由

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入れ歯は、単に失った歯を補うための道具ではありません。

お口の状態に合わせて精密に作られた入れ歯は、お顔全体の印象や全身の健康にも良い影響を与えることがあります。

ここでは、入れ歯が若々しい印象につながるといわれる理由を紹介します。

口元のシワやたるみが軽減し印象が変わる

お口に合った入れ歯を装着することで、フェイスラインがすっきりし、顔全体が若々しい印象へと変わる可能性があります。

失われた歯の高さが回復し、頬や唇を内側からしっかり支えることで、顎の位置も正しく保てるようになります。

たるみやシワが目立ちにくくなり、明るく引き締まった表情が生まれるでしょう。

一方で、歯を失った状態が続くと、唇や頬が内側に落ち込み、ほうれい線や口角のシワが深くなり、実年齢よりも上に見られることがあります。

入れ歯は、見た目の若返りにもつながる重要な役割を果たしているのです。

噛む力が回復し、姿勢や全身の健康状態が整う

しっかりと噛める入れ歯を使うと、食事を美味しく楽しめるだけでなく、全身の健康維持にもつながります。

食べ物を細かく噛み砕けるようになると、消化吸収が助けられ、栄養を効率良く摂取できるようになります。

また、噛むという行為は顎周りの筋肉を適切に使うため、筋肉のバランスが整い、体の歪みの改善にも影響を与えると考えられています。

健康的な食生活と安定した体のバランスは、活動的な生活の基盤となり、結果として心身ともに若々しさを保つことにつながるでしょう。

若々しい口元を実現したい方におすすめの入れ歯のタイプ

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入れ歯には保険が適用されるものから、見た目の美しさや快適なつけ心地を追求した自費診療のものまで、さまざまな種類があります。

ここでは、若々しい口元を目指せる代表的な入れ歯を紹介します。

金属床義歯 

金属床義歯は、歯茎に触れる部分(床)が金属でできている入れ歯です。

金属を使用するものの、留め具(クラスプ)が見えにくく審美性に優れています。

保険適用のプラスチック製に比べて非常に薄く作製できるため、お口の中の違和感が少なく、舌の動きを妨げにくい点が特徴です。

これにより滑舌が改善されやすくなり、ご友人との会話も自然に楽しめるようになります。

円滑なコミュニケーションは気持ちを明るくし、若々しい印象につながるでしょう。

また、金属は熱を伝えやすいため、食べ物の温かさや冷たさをしっかりと感じられます。

食事を心から楽しむことで表情が自然と豊かになり、生き生きとした印象を与えることにも役立ちます。

ノンクラスプデンチャー

部分入れ歯で気になるのが、歯に引っ掛ける金属の留め具(クラスプ)です。

笑ったときや話したときに金属が見えると、入れ歯をしていることが分かってしまいます。

ノンクラスプデンチャーは、このような金属の留め具を使用しないタイプの部分入れ歯です。

歯茎の色に近いピンク色の樹脂でできており、その弾力性を利用して歯茎にフィットさせるため、見た目が自然です。

近くで見られても入れ歯だと気づかれにくく、金属アレルギーの心配がある方にも適しています。

中でもスマイルデンチャーは、柔軟性のある特殊な樹脂で作られており、審美性に優れているだけでなく、薄く作製できるため装着時の違和感が少ないのが特長です。

入れ歯治療によって口元が若返ると得られるメリット

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ご自身に合った入れ歯で口元の印象が若々しくなると、見た目の変化だけでなく、日々の生活にも多くの良い影響が生まれます。

ここでは、口元が若々しくなることで得られる具体的なメリットを紹介します。

見た目の印象がアップし自信が高まる 

口元のシワやたるみが目立たなくなり、自然で美しい歯並びになると、お顔全体の印象が明るく健康的になります。

これまで口元を手で隠しがちだった方も、コンプレックスから解放され、自然な笑顔が増えるでしょう。

見た目に自信が持てるようになると、気持ちも前向きになり、日常のことにも取り組みやすくなるでしょう。

表情豊かになりコミュニケーションが円滑に

入れ歯が合わないと、滑舌が悪くなったり、話している最中に入れ歯がずれないか気になったりして、会話をためらってしまうことがあります。

フィット感の良い入れ歯は口元の動きを妨げないため、発音が明瞭になり、スムーズな会話を後押しします。

友人や家族とのコミュニケーションがより一層楽しくなり、社会的なつながりを深めるきっかけにもなるでしょう。

食事の充実と健康的な生活リズムの維持  

しっかりと噛める入れ歯を手に入れると、これまで固くて食べにくいと諦めていたステーキや、歯に挟まりやすかった野菜など、さまざまな食材を楽しめる可能性が広がります。

食事の選択肢が広がることは、食べる喜びを取り戻すとともに、バランスの取れた栄養摂取につながります。

家族と同じものを一緒に食べられる喜びや、友人との外食を楽しむ機会が増えることで、より活動的で健康的な生活リズムを維持しやすくなるでしょう。

失敗しない入れ歯選びの基準

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せっかく入れ歯を作っても、「痛くて使えない」「見た目が気になって満足できない」と後悔することがあります。

そうならないためには、入れ歯を作る前にいくつかのポイントを基準にして、歯科医院や入れ歯の種類をしっかり選ぶことが大切です。

ここでは、入れ歯選びのための基準を紹介します。

口腔内の状態と噛み合わせをしっかり診断

良い入れ歯作りの土台となるのが、精密な検査と診断です。

残っている歯や歯茎、顎の骨の状態をレントゲンなどで詳細に把握することが不可欠です。

単に歯があった場所を埋めるだけでなく、顎全体のバランスや筋肉の動きを考慮し、その方にとって安定する噛み合わせの位置を見つけ出す必要があります。

この診断が、若々しい口元と快適な使用感につながる基礎となります。

素材と予算のバランスを考慮する

入れ歯には、保険適用で作れるものと自費診療となるものがあります。

保険適用の入れ歯は費用を抑えられるのが大きなメリットですが、使用できる素材やデザインに制限があります。

一方、自費診療の入れ歯は高価になりますが、審美性や機能性に優れた素材を選べるため、より自然な見た目や快適な装着感を追求できます。

ご自身のライフスタイルや何を優先したいか、予算を総合的に考慮して、歯科医師とよく相談することが大切です。

メンテナンス性とフィット感を重視する  

入れ歯は毎日お口に入れて使うため、清潔に保つための手入れのしやすさも重要な選択基準です。

お口の中は非常にデリケートなため、わずかなズレや違和感が大きなストレスになることもあります。

作製の過程で仮の入れ歯を試着し、フィット感を確かめながら微調整を重ねてくれる歯科医院を選ぶと良いでしょう。

長く快適に使い続けるためには、装着感の良さを妥協しないことが求められます。

入れ歯治療の主な流れ

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実際に入れ歯を作製する際は、いくつかのステップを踏んで、丁寧にお口の状態に合わせていきます。

治療期間や手順は入れ歯の種類やお口の状態によって異なりますが、一般的な流れを把握しておくと、安心して治療に臨めるでしょう。

  1. 検査とカウンセリング
  2. 型取りと噛み合わせの確認
  3. 試適で見た目や装着感を調整
  4. 定期検診でメンテナンスを続ける

ここでは、基本的な入れ歯治療の流れを紹介します。

①検査とカウンセリング

患者様のお悩みやご希望を詳しくお伺いするカウンセリングを行います。

その後、レントゲン撮影や歯周病の検査、お口の型取りなどを行い、治療計画を立てるための情報を集めます。

虫歯や歯周病など、入れ歯作製の前に治療が必要な問題が見つかった場合は、先に対応します。

②型取りと噛み合わせの確認

患者様一人ひとりのお口に合わせた専用のトレーを使い、筋肉の動きなども考慮しながら、より正確な型を採ります。

次に、ロウでできた「咬合床(こうごうしょう)」という装置をお口に入れ、噛み合わせの高さや顎の位置を記録します。

この工程が、入れ歯のフィット感や見た目を左右する非常に大切なステップです。

③試適で見た目や装着感を調整

記録した噛み合わせをもとに、ロウでできた土台に人工の歯を並べた、試作品の入れ歯(蝋義歯)を作製します。

続いて、実際にお口に入れてみる『試適(してき)』という工程に移ります。

試適では、歯の色や形、歯並びといった見た目の確認に加え、装着感や噛み合わせ、発音などに問題がないかをチェックします。

この段階であれば修正が可能なため、気になる点があれば遠慮なく歯科医師に伝え、納得がいくまで調整を重ねましょう。

④定期検診でメンテナンスを続ける

入れ歯が完成し、お渡しして治療は一旦完了となりますが、それで終わりではありません。使い始めた後も、定期検診が重要です。

長年使用していると、入れ歯自体がすり減ったり、歯茎や顎の骨が変化したりして、少しずつ合わなくなってくることがあります。

定期検診を受け、入れ歯の調整や修理、粘膜の状態のチェックを行うことで、長く快適に使い続けることができ、お口の健康を守ることにもつながります。

まとめ

入れ歯は失われた歯の機能を補うだけでなく、適切なものを選ぶことで、口元のハリを取り戻し、自信に満ちた明るい表情へと導く効果も期待できます。

金属床義歯やノンクラスプデンチャーなど、見た目の自然さを追求した選択肢も増えており、入れ歯のイメージは大きく変わりつつあります。

ご自身に合った入れ歯を見つけるためには、精密な診断に基づいた治療計画と、歯科医師との丁寧なコミュニケーションが大切です。

下高井戸パール歯科クリニック・世田谷では、患者さん一人ひとりのお悩みやご要望に真摯に耳を傾けることを何よりも大切にしています。

「入れ歯の見た目が気になる」「細かい希望を伝えられるか不安」といったお悩みも、気兼ねなくお話しいただけるよう、丁寧なカウンセリングを徹底しております。

治療に伴う痛みをできる限り軽減する配慮もしているため、歯科治療が苦手な方もどうぞ気軽に下高井戸パール歯科クリニック・世田谷へご相談ください。

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