
ホワイトニングに興味はあるものの、「1回で本当に歯が白くなるのだろうか?」と疑問に感じている方は多いでしょう。
実際には、施術の方法によっては1回の施術でも白さを実感できる場合があります。
そこで、この記事では、ホワイトニングの種類や効果が現れるまでの期間、さらに白さを保つためのポイントについて詳しくご紹介します。
短期間で歯を白くしたい方はもちろん、理想の白さをじっくり目指したい方も、ぜひ参考にしてみてください。
ホワイトニングは1回で歯が白くなるの?

短期間で歯を白くしたい方に人気のホワイトニング。その効果や必要な回数の目安を知っておくと、自分に合った方法を選びやすくなります。
まずは、1回の施術でどのような変化が期待できるのかを確認していきましょう。
1回で効果を実感できることもある
歯科医院で受けるオフィスホワイトニングは、すぐに効果を感じやすい点が大きな魅力です。
効果の感じ方には個人差があるため、『1回で必ず白くなる』とは限りませんが、早い方では1回の施術で歯が明るくなったと実感する場合も珍しくありません。
特に、歯の着色が軽い場合は、白さの変化がよりはっきりと現れる傾向があります。
期待できる白さの変化とは
歯科医院で行うホワイトニングでは、光を当てる機器を使うことで薬剤の漂白力が高まり、短い時間でも効率よく歯を白くする効果が期待できます。
特に、コーヒーや喫煙などが原因の外からの着色には効果が出やすく、シェードガイド(色見本)で2〜4段階明るくなるケースもよく見られます。
一方で、もともとの歯の色や黄ばみの程度によっては、理想の白さに近づくまでに複数回の施術が必要になるケースもあります。
ホワイトニングの種類と1回での効果

ホワイトニングにはいくつかの方法があり、それぞれ効果の現れ方や実感できるまでの期間が異なります。
以下では、主なホワイトニングの種類ごとの特徴と、1回の施術でどのような効果が期待できるのかについて詳しく解説します。
オフィスホワイトニング
歯科医院で専門家が行うオフィスホワイトニングは、すぐに効果を感じやすい点が大きな魅力です。
この施術では、高濃度の過酸化水素という薬剤を歯に塗り、その後に特殊な光を当てて歯の表面を効率よく白くします。
1回の施術でも白さを実感しやすいですが、理想の白さを目指す場合は、何度か繰り返し受ける必要がある場合もあります。
特に、初回だけでは十分な効果が出にくいこともあるため、3回以上続けて施術を受けるのがおすすめです。
ただし、オフィスホワイトニングは即効性がある一方で、白さが持続する期間はおよそ半年といわれています。
そのため、きれいな白さを保つには、定期的なメンテナンスが大切です。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは、歯科医院で作ったマウスピースに専用の薬剤を塗り、自宅で毎日装着して歯を少しずつ白くしていく方法です。
この方法は1回ですぐに効果が出るわけではなく、白さを実感できるまでには通常2〜4週間ほどかかります。
したがって、何よりも継続して続けることが大切です。使う薬剤は低濃度なため刺激が少なく、白さが長持ちしやすいという特徴があります。
1回で大きな変化は期待できませんが、時間をかけて自然な白さを目指したい方にはおすすめの方法です。
根気よく続ければ、効果が1年ほど続く場合もあります。
デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせた、効果的で先進的な歯のホワイトニング方法です。
短い期間で歯が白くなったことを実感できるだけでなく、その白さが約1〜2年ほど持続します。
また、1回の施術でも白さの変化を感じやすいのが特徴です。
その後、週に数回ホームケアを続けると、白さが元に戻るのを防ぎ、美しい状態を長く保てます。
「すぐに歯を白くしたい」「白さを長持ちさせたい」といった希望をお持ちの方に選ばれています。
ウォーキングブリーチ(神経のない歯)
神経を取り除いた歯が変色した場合に行う『ウォーキングブリーチ』は、歯の内部に薬剤を入れて漂白する特別なホワイトニング方法です。
これは、通常のホワイトニングでは白くなりにくい失活歯(神経を除去した歯)に効果的です。
特に、変色してからあまり時間が経っていない場合や、黄ばみが軽い場合は、1回の治療でも歯がワントーンほど明るくなるのを実感できることがあります。
しかし、外傷を受けた歯や、長い間放置されて色素が深く沈着している歯の場合は、効果を得るために複数回の処置が必要になるケースもあります。
なぜ1回で白くなる?ホワイトニングの原理とメカニズム

「たった1回で歯が白くなる」と聞くと、不思議に感じる方も多いかもしれません。
ホワイトニングが短時間で効果を発揮するのは、歯が着色する仕組みと、専用の薬剤が持つ働きに理由があります。
ここでは、これらのメカニズムについて詳しく解説します。
歯の着色の仕組み
歯の着色には、外因性と内因性という2つの原因があります。
外因性の着色は、コーヒーや紅茶、タバコなどに含まれる色素が歯の表面に付着してできる『ステイン汚れ』です。
特に、唾液の分泌が少ないとこれらの汚れが洗い流されにくくなり、着色が進みやすくなるでしょう。
一方、内因性の着色は、年齢を重ねることでエナメル質(歯の表面)がすり減り、内側にある黄色い象牙質が透けて見えることで起こります。
また、歯の表面のなめらかさや口の中の環境によっても、着色のしやすさには個人差があるため、同じような飲食習慣でも、着色の程度が人によって異なる場合があります。
このような歯の着色を改善し、歯本来の美しさを取り戻す方法の一つがホワイトニングです。
ホワイトニングの作用
ホワイトニングとは、歯の内部に入り込んだ色素を分解し、本来の白さを引き出すための施術です。
主な成分である過酸化水素や過酸化尿素が化学反応を起こし、着色の原因となる物質を酸化分解します。
これにより、歯の表面だけでなく、内部の黄ばみにも効果的です。
また、エナメル質が一時的にすりガラスのような状態になることで、内側の象牙質の色が目立ちにくくなるマスキング効果も得られます。
ただし、ホワイトニングの効果は永久ではありません。
そのため、再び着色しないようにするには、定期的なメンテナンスが大切です。
ホワイトニングのメリット・デメリット

即効性のあるホワイトニングは、短期間で歯を白くしたい方に人気です。
しかし、効果が早く現れることにはメリットだけでなく注意点も存在します。
ここでは、歯が白くなるホワイトニングの魅力と、事前に知っておきたいデメリットについて詳しくご紹介します。
メリット
イベント直前でも利用できるのが、ホワイトニングの大きな魅力です。
特にオフィスホワイトニングは、高濃度の薬剤と専用の機器を使ったプロによる施術のため、1回の施術でも歯が白くなる効果が実感できることがあります。
そのため、結婚式やパーティーなど急な予定にも対応でき、遠方から来院した場合でも、その日のうちに歯を白くできます。
一方で、ホームホワイトニングは毎日ケアを続けることで、2〜3週間ほどかけて自然な白さに近づけていきます。
どちらの方法も歯を削る必要がなく、短期間で効果を実感できる点がメリットです。
そのため、特別なイベント前の準備としても適した方法といえるでしょう。
デメリット
ホワイトニングは、白さがずっと続くわけではなく、少しずつ色が戻っていきます。
特に、コーヒーや紅茶、ワインなど色の濃い飲み物や食べ物をよく口にする方、または喫煙の習慣がある方は、再び歯が着色しやすくなります。
そのため、白さを保つには、3〜6か月ごとに定期的なメンテナンスを行ったり、普段の食生活に気をつけたりすることが大切です。
また、薬剤によっては、一時的に知覚過敏が起き、冷たいものや甘いものを食べたときに歯がしみることがあります。
さらに、虫歯や歯周病がある方は、施術を受ける前に歯科医師とよく相談し、自分の歯の状態に合った方法を選ぶことが重要です。
ホワイトニングは歯を美しく見せてくれますが、その効果を長く保つためには、丁寧なケアと継続的な管理が必要です。
歯周病に関して詳しくは以下で解説しています。
ホワイトニングが向いている人・向いていない人

結婚式や面接など、大切な予定を控えている方にホワイトニングはおすすめです。
予定が迫っており、短期間で効果を実感したい場合は、オフィスホワイトニングやデュアルホワイトニングが向いているでしょう。
時間に余裕があり、理想の白さをじっくり目指したい方にはホームホワイトニングが向いています。
なお、以下に該当する方はホワイトニングが受けられない可能性があります。
- 虫歯や歯周病がある方(ホワイトニング前に治療が必要)
- 重度の知覚過敏の方
- 妊娠中・授乳中の方
- 歯にヒビが入っている方
上記に当てはまる方は、事前に歯科医院で相談してみましょう。
ホワイトニング効果を長持ちさせるには?白さを保つコツ

ホワイトニングで手に入れた美しい白さを長く保つには、毎日の習慣や食生活に気をつけることが大切です。
ここでは、白さを持続させるためのポイントをご紹介します。
飲食に気をつける
コーヒーや赤ワイン、カレーなど色の濃い飲み物や食べ物は、歯が再び着色する原因になるため、注意しましょう。
特にホワイトニング施術直後は、歯の表面のエナメル質が一時的に柔らかくなっているため、色素が歯に染み込みやすく、より注意が必要です。
できれば、これらの飲食物の摂取は控えましょう。
どうしても口にしたい場合は、ストローを使って歯に直接触れないようにしたり、飲食後すぐに水で口をすすいだりなどの工夫が効果的です。
また、酸性度の高い飲み物や、ポリフェノールを多く含む食品も歯の着色の原因となります。
歯の白さを長く保ちたい場合は、これらもできるだけ避けることをおすすめします。
定期的なメンテナンスを受ける
ホワイトニングによる白さを長く保つには、定期的なメンテナンスが不可欠です。
歯科医院で受けるクリーニングは、歯石や歯間の汚れを効果的に除去し、歯だけでなく歯茎や口腔全体の健康維持にも役立ちます。
一般的には半年に一度の受診が推奨されますが、口腔の状態によって適切な頻度は異なります。
そのため、歯科医師と相談しながら自分に合ったケアスケジュールを組むことが重要です。
こうした継続的なケアにより、ホワイトニングの効果を持続させながら、清潔で美しい口元を保てます。
正しいホームケア
ホワイトニング後の歯を美しく保つためには、毎日の丁寧なケアが大切です。
例えば、着色を防ぐホワイトニング用の歯磨き粉は、歯の汚れを浮かせて落とす効果があります。
ただし、研磨剤が多く含まれている歯磨き粉は、使いすぎると歯を傷つける場合があるため避けましょう。
さらに、フッ素入りの歯磨き粉やマウスウォッシュを使うと、歯の再石灰化(歯の表面を修復する働き)が進み、エナメル質が強くなる効果が期待できます。
まとめ
ホワイトニングは、方法によっては1回の施術でも歯の白さをすぐ実感できることもあります。
特に、歯科医院で受けるオフィスホワイトニングは、イベントの前などにおすすめです。
ホワイトニング後の白さを長く保つためには、食生活を見直したり、定期的にメンテナンスを受けたりするケアが大切です。
自分に合った方法を選び、自然で健康的な白い歯を目指しましょう。
下高井戸パール歯科クリニック・世田谷では、「しっかり白くしたい、自宅で手軽にケアしたい、長持ちさせたい」など、さまざまなご希望に合ったホワイトニングをご提案しています。
ホワイトニングを受けてみたいとお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。