
中学生でもマウスピース矯正はできるか、費用はいくらか、いつから始めるのがベストかと悩んでいるご家庭は少なくありません。
中学生は思春期の時期だけに、学校生活への影響や目立つ装置は避けたいなど、多くの不安を抱えているのではないでしょうか。
この記事では、中学生のマウスピース矯正に関する基本知識、メリットとデメリット、後悔しないために考えるべきポイントについて詳しく紹介します。
中学生のマウスピース矯正に関する基本知識

中学生でマウスピース矯正を検討する際は、始める時期や費用、期間や治療の流れなどをまとめて理解しておくことが大切です。
これらの基本知識を押さえておくと、子どもの学校生活や進学スケジュールとのバランスをとりながら、無理のない計画を立てやすくなります。
開始時期の目安
中学生がマウスピース矯正を始めるタイミングとして多く挙げられるのが、永久歯がほぼ生えそろい、噛み合わせの大枠が整ってきた時期です。
一般的には中学1〜2年生頃が一つの目安とされ、早めに矯正を始めることで、成長期の力を利用しながら効率よく歯を動かせる可能性があります。
一方で、部活や受験勉強が本格化する中学3年生以降にスタートすると、通院や装着時間の自己管理が負担に感じられることも少なくありません。
開始時期は歯の状態だけではなく、生活リズムや今後の進学計画も含めて総合的に判断することが重要です。
治療期間の目安
歯並びの乱れ具合や抜歯の有無などで変わりますが、中学生のマウスピース矯正にかかる治療期間は、おおむね1~2年ほどが目安となります。
軽度〜中等度の歯並びであれば、6か月〜1年半程度で完了することもあり、大人よりも歯が動きやすい傾向があるため、比較的短時間で結果が出ることが多いです。
ただし、マウスピース矯正は1日20~22時間の装着時間を守ることが前提となるため、不十分な場合には治療期間が長引いたり、計画通りに歯が動かない可能性もあります。
また、矯正装置を外したあとの保定期間も1〜2年程度必要で、この期間にリテーナーを使わないと後戻りが起こるリスクが高まるため注意が必要です。
通院頻度の目安
中学生のマウスピース矯正では、1〜3か月に1回程度の頻度で通院し、歯の動きの確認や必要に応じた追加処置などを行います。
ワイヤー矯正のように毎月調整する必要がないため、部活動や塾などで忙しい中学生にはスケジュールが立てやすいメリットがあります。
ただし、マウスピースそのものは1〜2週間ごとに自分で交換していくため、通院間隔が空いていても自己管理は欠かせません。
保定期間中の通院は3〜6か月に1回程度が目安となり、歯科医院とは長期的な付き合いになるため、自宅や学校から通いやすい場所を選んでおくと安心です。
費用相場
中学生のマウスピース矯正費用は、歯並びの難易度や医院ごとに幅がありますが、全体矯正で約60万〜100万円、部分矯正で約20万〜60万円が相場となります。
マウスピース矯正は原則として自費診療のため保険適用外ですが、医院によっては分割払いやデンタルローン、学割などを用意しているところもあります。
家計への影響を正しく把握するためにも、初回相談時に総額の目安だけでなく、支払い方法や追加費用の有無まで細かく確認しておくことが大切です。
治療の流れ
中学生のマウスピース矯正の大まかな流れは大人とほぼ同じですが、成長段階であることを踏まえた診断が行われる点が異なります。
- 初回カウンセリング
- 精密検査(レントゲン・型取り・スキャン)
- 治療計画の立案
- マウスピース制作
- マウスピース装着開始
- 定期通院とマウスピースの交換
- 治療完了
- 保定期間(リテーナー)
まずは初診相談で、現在の歯並びの悩みや学校生活の状況、希望する治療時期などをヒアリングし、マウスピース矯正が適しているかを歯科医師が判断します。
精密検査後に治療計画を立て、完成したシミュレーションを見ながら説明を受け、内容に納得できればマウスピースの制作に進むという流れが一般的です。
中学生からマウスピース矯正を始めるメリット

中学生のマウスピース矯正には、見た目や治療期間、学校生活の観点から多くのメリットがあります。ここでは、主なメリットについて詳しく解説します。
目立ちにくく思春期の見た目コンプレックスを軽減できる
マウスピース矯正のメリットは、透明で目立ちにくく、矯正していることが周りに気づかれにくい点です。
思春期の中学生は、クラスメイトからの見た目の評価に敏感な時期で、金属のブラケットが並ぶワイヤー矯正では抵抗を感じるケースも少なくありません。
その点、マウスピース矯正であれば近くで見ないと分からないレベルの自然さで、写真撮影や友達との会話でも心理的な負担を抑えやすくなります。
見た目のコンプレックスが軽くなることで、人前で話す授業や部活動、習い事にも前向きになりやすく、心理面でのメリットも期待しやすい治療方法といえます。
成長期で歯が動きやすく治療期間を短縮しやすい
中学生は成長期の途中で、顎の骨や歯の周りの組織がまだ柔軟なため、矯正力に反応しやすい時期だとされています。
同じような歯並びでも、大人になってからではなく中学生で始めたほうが歯が動きやすく、結果として治療期間を短縮できる可能性があります。
特に、ガタつきが中等度までのケースでは、スペースを確保したり歯列の幅を整えたりしやすく、抜歯を避けられる可能性が高まります。
治療が早く終われば、その後の高校生活を矯正装置のストレスなく過ごすことができ、受験期に矯正で悩まされにくくなる点も魅力です。
取り外し可能で学校生活への影響が少ない
マウスピース矯正は自分で着脱できるため、取り外しが容易で、学校生活への影響を比較的少なく済ませることができます。
例えば、吹奏楽部で管楽器を演奏している場合や、発声が重要な部活動に所属している場合でも、練習時のみ一時的に外すことが可能です。
また、ワイヤーのように口内に当たって頬を傷つける心配が少ないため、体育や部活動の練習中も安心感があります。
もちろん1日あたりの装着時間を守る必要はありますが、スケジュールを工夫すれば、多忙な中学生でも生活スタイルを大きく変えずに治療を継続しやすいです。
痛みや違和感が比較的少ない
マウスピース矯正は、段階的に形の異なるマウスピースに交換しながら少しずつ歯を動かしていくため、ワイヤー矯正に比べて痛みが穏やかになりやすいです。
新しいマウスピースに替えた直後は締め付け感や押されるような違和感を覚えることがありますが、多くの場合、数日から数週間で慣れていきます。
また、ワイヤーやブラケットが頬や唇の内側にこすれることがないため、口内炎や傷ができてしみるような痛みが少なく、食事や会話もしやすいです。
中学生活において、痛みや違和感が比較的少ない点は、勉強や部活動を継続していくうえで大きなメリットと感じるでしょう。
金属アレルギーの心配がなく虫歯リスクを抑えやすい
マウスピース矯正で使用する装置は、金属ではなく透明な樹脂素材が中心のため、金属アレルギーが心配な方でも安心して選択できます。
また、装置を取り外してから歯みがきができるため、汚れが残りやすい状況を避けやすく、虫歯や歯肉炎のリスク管理がしやすい点もメリットです。
金属アレルギーへの不安と虫歯リスクの両方を抑えやすいことは、保護者にとっても安心材料となり、中学生のマウスピース矯正を選ぶ大きな後押しになるでしょう。
中学生からマウスピース矯正を始めるデメリット

中学生から始めるマウスピース矯正は多くのメリットがある一方で、注意しておきたいデメリットもあります。ここでは、特に注意すべきデメリットについて詳しく解説します。
自己管理ができないと効果が出にくい
マウスピース矯正は、1日20~22時間の装着が前提となる治療法のため、自己管理ができないと思うような効果が出にくいというデメリットがあります。
装着時間が足りないと計画通りに歯が動かず、マウスピースが合わなくなったり、治療期間が大幅に延びてしまうケースも懸念されます。
また、中学生は部活や塾、友人との付き合いで生活リズムが不規則になりやすいため、うっかり付け忘れるリスクが高い点にも注意が必要です。
中学生がマウスピース矯正を選ぶ場合は、自身が治療の目的を理解し、家族も一緒に装着状況をフォローしていく体制づくりが重要になります。
費用が高額になりやすく家計負担が大きい
マウスピース矯正は、費用が高額になり家計負担が大きい点に注意が必要です。
中学生の全体矯正では費用が約60万〜100万円程度かかり、通院ごとの調整料やその後の保定装置費用も含めると、総額の支出は決して小さくありません。
また、基本的に自費診療で保険適用外になるため、医療費控除や分割払いなどを活用しない場合、短期間でまとまった出費が必要になります。
こうした金銭的な負担は、家庭ごとの価値観やライフプランにも関わるため、複数の歯科医院で見積もりを取りながら慎重に検討することが大切です。
適応できない歯並びがある
マウスピース矯正は万能な治療法ではなく、歯並びや噛み合わせの状態によっては対応が難しい、あるいはワイヤー矯正の方が適しているケースもあります。
例えば、以下のような歯並びでは対応が難しい場合が多いです。
- 重度のガタガタ
- 骨格的なずれが大きい受け口・出っ歯
- 重度の不正咬合
- 奥歯を含め歯を大きく動かさないといけない
- 重度の歯周病がある
- インプラントやブリッジが多数入っている
- 埋伏歯(あごの中に埋まっている歯)がある
- 永久歯が十分に生え揃っていない
また、中学生はまだ成長途中であるため、顎の骨格成長をコントロールする必要があるケースでは、小児矯正やワイヤー矯正を優先する判断になることもあります。
中学生に限ったことではありませんが、マウスピース矯正では適応できない歯並びがあることは、注意点として事前に把握しておきましょう。
中学生のマウスピース矯正で後悔しないためのポイント

中学生のマウスピース矯正で後悔を減らすには、意思確認や治療法の比較、家庭でのサポートが欠かせません。ここでは、主なポイントについて詳しく解説します。
本人の治療意欲を確認する
マウスピース矯正は1日20~22時間の装着を守る必要がある治療法のため、本人にやる気がないと装着時間が不足し、計画通りに進まない原因になりやすいです。
実際、きれいな歯並びになりたいという本人なりの目的意識があるほど、多少の不便や面倒さがあっても前向きにルールを守ろうとしてくれます。
一方、親から言われたから仕方なく続けている状態だと、部活やテストなどを理由に装着をサボり、結果的に期間が伸びたり効果が十分に出なかったりします。
カウンセリングの前後で話し合い、本人の言葉で意思を確認しておくことが大切です。
複数の治療法を比較検討する
目立たないという理由だけでマウスピース矯正を選ぶと、後からワイヤー矯正を選べば良かったと後悔する可能性があります。
確かにワイヤー矯正は装置が目立つものの、幅広い不正咬合に対応しやすく、歯科医師側が歯の動きを細かくコントロールしやすい治療法です。
また、小児矯正(一期治療)で顎の成長を整え、そのうえで中学生以降に本格矯正(二期治療)を組み合わせる選択肢も考えられます。
複数の治療法にはそれぞれ特徴があるため、矯正専門歯科を中心に複数の医院で相談し、提案内容や期間、総額費用を比較してから判断することが重要です。
保護者が管理をサポートする
中学生のマウスピース矯正を成功させるには、保護者のサポートが欠かせません。
例えば、スマホのアラームやアプリを使って交換日を共有したり、寝る前に装着しているか声をかけたりするだけでも、つけ忘れや遅れを防ぎやすくなります。
また、装置や洗浄グッズの置き場所を決めておく、外出時にケースを忘れないよう準備を手伝うといった物理的なサポートも役立ちます。
治療を成功させる鍵は、中学生の本人と保護者が同じゴールを共有し、二人三脚で管理していく意識を持つことが大切です。
まとめ
中学生のマウスピース矯正は多くのメリットがある一方、自己管理が必須であることや費用負担が重くなりやすいなど、決して無視できないデメリットもあります。
また、マウスピース矯正がベストかどうかは、歯並びの状態だけでなく、治療意欲や性格、生活リズム、家計状況など、複数の要素が組み合わさって決まります。
後悔を防ぐには、本当に矯正したいのかを本人とすり合わせたうえで複数の治療法を比較し、保護者も装着や通院をサポートする体制を整えることが重要です。
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