ウサギの歯について

ウサギの食事

ウサギ=ニンジンのイメージが強いものの、実際の主食は牧草やペレット。

牧草は、歯の伸びすぎなどの予防にも役立ちます。ペットとして飼われるウサギの祖先、

アナウサギは、草の葉や芽、根、種子などを食べ、野草が減る冬には木の葉や樹皮などを食べます。

生涯伸び続ける28本の歯

ウサギの歯は、生まれる前、または生まれた直後に乳歯が抜けて永久歯になり、その数は全部で28本。常生歯といって一生伸び続けます。

前歯に当たる鋭い切歯は、1週間に2mm程度、1年でナント!10~12cmも伸びるとか!放っておいたら、大変なことになってしまいますね!?

だからウサギは、牧草などかたくて繊維の多いエサを食べることによって歯の伸びすぎを防いでいます。

切歯の裏に、さらに切歯が!?

ウサギは、上あごの切歯の裏に、小さな小切歯があるのが大きな特徴です。

この小さな存在が、現在のような「ウサギ目」に分類されるきっかけになりました。

それ以前は、ネズミなどが属する齧歯目の一種「重歯亜目」に分類されていたんですよ。

歯の前面と後面では“かたさ”が違う!?

野生下では種子や樹皮なども食べるウサギ。噛み合わせも、かたくて繊維の多い食物の摂取に適しています。

さらに切歯は、前面と後面で“エナメル質の量”が異なります。

切歯の前面は、エナメル質が非常に厚いためかたい一方、後面はエナメル質がほとんどないので前面に比べてやわらかです。

だから、切歯の後面は削られやすく、その結果、常に歯が尖るようになっているのです。

1分間に120回も咀嚼

ウサギがエサを食べるときは、食べ物を切歯でちぎり、臼歯ですり潰します。このとき、1分間に120回程度咀嚼するんだとか!

噛んで噛んで噛みまくることで上下の歯がこすれて、どんどん伸びる歯を削っています。

食事以外では、歯ぎしりすることで歯の長さを調整することもあるようです。

【引用元】制作:日本歯科医師会協力 協力:ライオン

生き物にとって歯はとても大切です。

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過去の記事もご覧ください!!

https://www.jda.or.jp/hanogakko/vol76/kamkam.html

医療法人社団育友会 下高井戸パール歯科クリニック・世田谷

院長 大原庸子