虫歯だらけで歯科医院に行きたくない!放置のリスクやクリニックの選び方

虫歯だらけで歯科医院に不安がある女性

「虫歯だらけの人でも治療してもらえる?」

「虫歯だらけだと怒られそうで怖い」

さまざまな事情で歯科医院に行けていない方の中には、虫歯だらけの状態を放っておいてしまっている方もいるでしょう。

虫歯だらけの場合でも、正しい治療を受ければ口内を綺麗にすることはできます。

この記事では、虫歯だらけの人が歯科医院に行けない理由や虫歯を放置するリスク、歯科医院の選び方などを紹介しています。

虫歯だらけで歯科医院に行きづらくなったと感じている方は、ぜひ最後までお読みください。

虫歯だらけで「歯科医院に行きたくない」と感じる人は多い?

歯科医院の処置室

長年虫歯を放置し、自分で確認するだけでも虫歯が多数ある方もいるでしょう。

やむを得ない事情で長年歯科医院に行けていなかったり、なんとなくめんどくさくて歯科医院に行けていなかった、という方は少なくありません。

また、虫歯だらけで歯科医院に行きづらくなってしまったという方も多いです。しかし、そのまま放っておくと最悪の場合、歯を失うことにもなります。

虫歯の症状が思い当たる方は、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。

虫歯だらけの方が歯科医院に行きたくないと感じる理由5選

虫歯だらけの中で残っている1本の健康な歯

虫歯がたくさんあるものの歯科医院に行きたくないと感じる主な理由は、以下の5つです。

  • 治療が怖い
  • 経済的に不安
  • 過去の経験がトラウマ
  • 治療にかける時間がない
  • 虫歯だらけの治療への不安

ここでは、それぞれの理由について見ていきましょう。

治療が怖い

虫歯だらけの方が歯科医院に行きたくない理由の多くが、治療への恐怖心です。

痛いことが苦手な方は、虫歯治療に対して怖いイメージを持っている方が多いでしょう。

しかし、現代の虫歯治療では局所麻酔だけでなく表面麻酔を使用することが多いため、治療中に痛みを感じる可能性は少ないです。

また、患者さんの痛みや恐怖に配慮している歯科医院も多くあります。

痛みに関して恐怖心を持っている方は、痛みを抑える工夫を行っている歯科医院を選ぶと良いでしょう。

麻酔を注入する際に極細の針を使っていたり、歯を削る量をできるだけ少なくしたりといった工夫をしている歯科医院を選ぶと、安心して治療を受けられます。

経済的に不安

虫歯を治療する際には、歯科医院に通院し、場合によっては被せ物や詰め物を作成することがあるため、費用がかかるイメージがある方もいるでしょう。

一般的には虫歯が進行すればするほど治療回数が多くなり、治療費が高くなる傾向があります。そのため、できるだけ早く歯科医院を受診することが大切です。

初期の虫歯であれば数千円程度で治療が終了しますが、歯の神経まで虫歯菌が達している場合は、根管治療やクラウンの装着が必要となり費用が高くなります。

保険診療の場合は根管治療が2,000円〜3,000円前後、プラスチックや銀歯のクラウンが3,000〜5,000円前後が相場です。

また、治療の内容によっては医療費控除が受けられる場合があるため、忘れずに申請しましょう。

過去の経験がトラウマ

歯科医院での過去の経験がトラウマになっている方もいるでしょう。

過去に口内状態が悪いことを怒られたり、恥ずかしい思いをしたりしたことがある方は、歯科医院に通うのをためらっているかもしれません。

歯科医院の対応で嫌な気持ちになったことがある方は、歯科医院を変えるのも一つの方法です。

虫歯だらけの状態を放っておいたことを怒らず、患者さんの気持ちに寄り添って丁寧に話を聞いてくれる医師もたくさんいます。

また、前の歯科医院と合わなかった理由や、治療の進め方に関して相談すれば、配慮してもらえる場合もあります。

ホームページや口コミを確認し、治療方針や治療への向き合い方などを確認すると良いでしょう。

治療にかける時間がない

仕事や育児が忙しい方の中には、治療にかける時間がない方も多いでしょう。

特に虫歯だらけだという自覚がある方は、通院に割く時間がないからと治療を後回しにしているかもしれません。

治療にかける時間がない方は、仕事や個人の都合を考慮し、治療にかかる期間をしっかり説明してくれる歯科医院を選ぶと良いでしょう。

また、子どもがいて歯科医院に通う時間がないという方は、キッズスペースが用意されている歯科医院を探すのがおすすめです。

虫歯だらけの治療への不安

虫歯だらけでもう手遅れだと諦め、治療を始められていない方も多いでしょう。

虫歯の症状が進行すると、神経を抜かなければいけない、抜歯しなければいけないとと思って諦めてしまい、そのまま放置する方もいます。

しかし、進行した虫歯でも治療は可能です。歯の状態によっては歯を残せる可能性がありますので、まずは歯科医院で検査を受けましょう。

虫歯を放置するデメリット

口腔内の虫歯の歯をうつすデンタルミラー

虫歯を放置すると、下記のようなデメリットがあります。

  • 激しい痛みが生じる
  • 口臭がひどくなる
  • 神経を抜かなければならなくなる
  • 抜歯が必要になる
  • 全身に影響が出る
  • 治療費がかかる

虫歯を放置すると痛みが出るだけでなく、全身に影響を及ぼす可能性もあります。

ここではそれぞれのデメリットについて詳しく説明します。

激しい痛みが生じる

虫歯を放置すると歯の神経にまで虫歯菌が到達し、激しい痛みが生じます。

最初は冷たいものを食べたり飲んだりすると歯が痛む程度ですが、虫歯がひどくなると温かいものや甘いものでも歯が痛むようになるでしょう。

さらに進行すると何もしていない状態でも歯が痛くなり、夜眠れなくなる方もいます。

痛みが強すぎると虫歯治療に使用する麻酔も効きづらくなることもあるため、早めの治療がおすすめです。

口臭がひどくなる

虫歯がひどくなると、口臭もひどくなることがあります。

虫歯によって歯が溶けたり、膿が生じたりすると、腐敗臭のような匂いが口からすることもあるでしょう。

これは、虫歯が進行して歯に穴が空き、その部分に食べ物のカスが詰まりやすくなったり、歯の根元に膿が溜まったりするためです。

口臭がひどくなると、気が付かないうちに周りの人に迷惑をかけてしまう可能性があります。

口臭を改善するためには、虫歯の治療を受けるしか方法はありません。

神経を抜かなければならなくなる

虫歯が神経にまで達すると、神経を抜かなければならなくなる場合があります。

神経は再生することがないため、一度失うと新たな神経ができることはありません。

また、神経を失った歯は見た目が黒っぽくなり、栄養も届かなくなるため、通常の歯よりも脆くなってしまいます。

抜歯が必要になる

虫歯が歯根まで影響を及ぼしている場合は、抜歯が必要になります。

歯根部分まで歯が溶けてしまっていると、被せ物での処置もできず、抜歯して入れ歯やインプラント、ブリッジなどによって見た目や噛み合わせを整える必要があります。

全身に影響が出る

虫歯を放置してしまうと、最悪の場合、全身にも影響が生じます。

虫歯菌が全身に運ばれることによって下記のような病気を引き起こす可能性があるでしょう。

  • 脳梗塞
  • 動脈硬化
  • 心筋梗塞
  • 糖尿病
  • 敗血症
  • 腎臓病など

また、これらの病気以外にも、虫歯が原因で噛み合わせが悪くなると、肩こりや腰痛などの症状を引き起こすこともあります。

虫歯が悪化すると口内だけの問題ではなくなるため、早めの治療が必要です。

治療費がかかる

虫歯は進行すればするほど治療費がかかります。

虫歯が進行して重症化すると、歯だけでなく神経や歯茎にまで影響を及ぼします。

初期の虫歯であれば1回の治療で終了することもありますが、重症化すると何度も通院が必要になることが多いです。

歯の神経を抜いたり抜歯したりすると、失った歯を補うために被せ物の作成やブリッジ、入れ歯、インプラント治療などが必要になります。

治療によっては自費診療になるため、費用がかさむ可能性があります。

虫歯治療を受けるクリニックの選び方

歯科治療中の様子

虫歯治療を受けるクリニックは、少しでも恐怖心をなくして通えるところを選ぶと良いでしょう。

おすすめのクリニックの選び方は以下の通りです。

  • 総合歯科診療を行っている
  • 重度の虫歯や歯周病治療にも対応している
  • 痛みに配慮している
  • プライバシーに配慮している
  • 丁寧な説明を受けられる

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

総合歯科診療を行っている

虫歯だらけの方は、総合歯科診療を行っている歯科医院を選ぶようにしましょう。

総合歯科診療は、虫歯の治療を行うだけでなく、口内全体のバランスやリスクを見てさまざまな治療法を提案してくれる診療方針を指します。

虫歯だらけの方は、口腔外科や根管治療、インプラント治療、審美治療など、さまざまな治療を受けられる病院を選ぶのがおすすめです。

虫歯を治すだけでなく長期的予後を考えた治療が行える歯科医院を選びましょう。

重度の虫歯や歯周病治療にも対応している

虫歯だらけの方は、通常の虫歯治療だけではなく、根管治療や再生療法を行う可能性があります。

根管治療とは、歯の神経まで虫歯菌の感染が広まったときの治療法です。

再生療法は、歯を支える骨が溶けてしまったときなどに、骨や歯肉を回復させる外科手術のことです。

これらの処置は全ての歯科医院でできるわけではなく、対応していないところもあるため、事前に調べておきましょう。

痛みに配慮している

歯科治療の痛みに対して恐怖心を持っている方は、どのような対処法を行ってくれるかを確認すると、治療に安心感を持てるようになります。

たとえば麻酔注射ではなくレーザーで治療を行っている、麻酔注入時に極細の針を使っているなど、痛みに対してどのような対処法を取っているか、事前に診療方針を確認するようにしましょう。

プライバシーに配慮している

虫歯だらけの歯について相談するのが恥ずかしいと考えている方は、半個室や個室で治療が受けられる歯科医院もおすすめです。

他の患者様に治療の話を聞かれることなく治療を進められるので、リラックスして治療を受けられます。

丁寧な説明を受けられる

歯科医院に対して恐怖心やトラウマがある方は、虫歯治療に対して優しく丁寧に説明してくれる歯科医院を選ぶと安心できます。

患者様の事情を聞いて治療にかかる費用や期間などを考えてくれる医師であれば、安心して治療を任せられるでしょう。

虫歯だらけの方によくある質問

歯科医療従事者の男女4人のイラスト

最後に、虫歯に関するよくある質問を紹介します。

虫歯だらけの場合の治療費はいくらかかる?

治療内容や部位によって異なりますが、虫歯治療の費用は保険診療3割負担で1本1,000円〜10,000円程度が目安です。

詰め物や被せ物が必要になった場合は使用する素材によって費用が異なり、保険適用の場合は数千円、自費診療の場合は数万円〜十数万円かかります。

虫歯が多くなるほど費用がかさむため、早めに歯科医院を受診して治療や予防を始めましょう。

虫歯が多い人の特徴は?

虫歯が多い人の特徴には、以下の特徴が挙げられます。

  • 歯磨きがきちんとできていない
  • 遺伝的に歯質が弱い・歯並びが悪い
  • 糖分をとる機会が多い

これらの特徴がある方は、特に虫歯に注意する必要があります。

歯科医院では正しい歯磨き方法や私生活での注意点なども教えてもらえるため、相談してみましょう。

虫歯をどれくらい放置すると良くない?

虫歯の進行速度は人によって異なるため、どれくらい放置すると良くないかは一概に言えません。

数ヶ月から1年程度で末期の虫歯まで進行してしまうこともあるため、症状に気がついた場合はすぐに歯科医院を受診しましょう。

虫歯の治療後は3ヶ月〜6ヶ月に1回のペースで定期検診を受けると早期の虫歯にも気付けます。

まとめ

虫歯だらけの方は、歯科医院へのトラウマや、痛みへの恐怖心がある場合が多いです。

しかし、虫歯だらけの状態を放置していると、歯を失うことになったり、全身に虫歯菌が影響を及ぼして重篤な病気を引き起こしたりする可能性があります。

歯科医院の受診をためらっている方は、痛みへの配慮をしていたり、治療に対して丁寧な説明を受けられたりする歯科医院を選ぶと良いでしょう。

下高井戸パール歯科クリニック・世田谷」は、虫歯治療はもちろん、歯周病や根管治療、インプラントなど、さまざまな症状の治療を行っているクリニックです。

麻酔や治療中の痛みを抑えた無痛治療を得意としておりますので、虫歯だらけで不安な方もぜひお気軽にご相談ください。

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