
インプラントの寿命について不安を抱えていませんか?
一般的に『平均寿命は10年から15年』とされるインプラントですが、実際にはそれ以上長い年数使用できた症例も少なくありません。
適切なケアを怠ると数年で問題が生じる場合もありますが、正しい知識を身につければインプラントを長く快適に使い続けることが可能です。
この記事では、インプラントの平均寿命から、長く使い続けるためのポイント、新しい治療技術まで詳しく説明します。
インプラント治療を検討中の方はもちろん、すでにインプラントをお使いの方も、ぜひ参考にしてみてください。
インプラントはどのくらいもつ?

インプラントは永久にもつものではありませんが、適切なケアを行えば10年以上の使用が期待できる治療法です。
とりわけ重要なのは、寿命の長さが患者さん自身の努力で大きく変わるという点です。
まずはインプラントの基本的な寿命について理解を深め、長期使用のための第一歩を踏み出しましょう。
一般的な寿命の目安
インプラントの平均寿命は10年〜15年程度とされています。
これは、顎の骨に埋め込むインプラント体と骨が結合する状態を維持できる期間の目安です。
ただし、この数値は平均的なものであり、実際には適切なケアによって20年以上使用できる方も多くいます。
保険適用となる入れ歯(約4〜5年)やブリッジ(約7〜8年)の平均寿命と比較すると、インプラントはより長期的な使用が見込める治療法といえます。
統計データが示す実態
厚生労働省のデータによると、インプラントの累積残存率は10〜15年で上顎が約90%、下顎が94%と高い数値を示しています。
これは10人中9人以上が10年以上問題なく使用できているという意味です。
抜歯即時埋入や骨移植を伴うケースでも、87〜92%程度の残存率が確認されています。
このような高い成功率の背景には、治療技術の向上やインプラント材料の進化があります。
ブリッジ・入れ歯との比較
インプラントは他の治療法と比べて初期費用は高額になりますが、長期的な視点では経済性が高いというメリットがあります。
治療法 | 平均寿命 | 特徴 |
インプラント | 10〜15年以上 | ・周囲の歯を削らない ・自然な噛み心地 ・長期的に見るとコストパフォーマンスが高い |
ブリッジ | 7〜8年 | ・周囲の歯を削る必要あり ・比較的短期間で治療完了 |
入れ歯 | 4〜5年 | ・取り外し可能 ・定期的な調整が必要 |
入れ歯は4〜5年、ブリッジは7〜8年程度で交換や調整が必要になる場合が多いのに対し、インプラントは適切なケアを続けることで10年以上使用できます。
また、ブリッジと違い周囲の歯を削る必要がないため、健康な歯を守れるという利点もあります。
毎日の食事や会話を快適に楽しむためにも、長期的な使用を見据えた治療法の選択が大切です。
インプラントの寿命を左右する重要な要素

インプラントを長く使い続けるためには、いくつかの重要な要素を押さえることが大切です。
高品質な材料の選択、正確な治療技術、そして継続的なケアの実施など、それぞれの要素が寿命に大きく影響します。
ここでは、長期使用のために押さえておきたいポイントを詳しく解説します。
使用する材質と品質の影響
インプラントの寿命を大きく左右する要素の一つが、使用する材質と品質です。
世界にはさまざまなインプラントメーカーが存在しますが、その選択が長期的な治療の成功を決定づけます。
インプラントの品質が寿命に与える影響
格安インプラントを選択すると、早期に劣化や不具合が生じるリスクが高まります。
インプラントと骨の結合が不十分になりやすく、長期的な安定性に問題が生じる可能性もあります。
長期間安心して使用するためには、信頼できる実績をもつクリニックで、品質の高いインプラントを選ぶことが重要です。
世界シェアNo.1ストローマン社製インプラントの特徴
世界には200社以上のインプラントメーカーがありますが、選ばれる材質や品質には大きな違いがあります。
そのなかでもストローマン社のインプラントは、治療期間を短縮できる点と高い残存率が特徴です。
通常2〜4ヶ月かかる骨との結合期間を、1〜2ヶ月に短縮できます。また、自然な審美性と長期的な安定性を両立し、世界中の歯科医院で幅広く採用されています。
新しい治療技術の活用
精密な治療計画と正確な手術は、インプラントの長期的な安定性を左右します。
現代のデジタル技術を活用した治療アプローチにより、より安全性と信頼性の高いインプラント治療が可能となっています。
CTを活用した精密な治療計画
CT検査では、インプラント埋入予定部位の骨の状態や、血管、神経の位置を3次元的に把握できます。
この詳細な情報を基に、インプラントの種類や埋入位置を決定します。
事前の綿密な検査と計画により治療の成功率を高め、長期的な安定性を確保することが可能です。
ガイデッドサージェリーによる正確性の高い埋入
ガイデッドサージェリーは、CTデータとシミュレーションソフトを活用した治療システムです。
個々の患者さんにあわせて作成されたガイドを使用することで、インプラントを理想的な位置に埋め込むことが可能になります。
この技術により、手術時間や定着期間の短縮だけでなく、骨の状態が不十分な難しいケースでも治療ができます。
歯科医院選び
インプラント治療の成功には、医師の技術と経験が大きく影響します。
豊富な治療実績を持ち、定期的なメンテナンスにも力を入れている歯科医院を選びましょう。
なかでも、CTやガイデッドサージェリーなどの設備を導入し、高品質なインプラントを使用している場合は、安定性を重視している証といえます。
定期的なメンテナンス
定期的なメンテナンスは、インプラントの寿命を延ばすうえで欠かせない要素です。
プロフェッショナルクリーニングと医師による状態チェックにより、問題を早期に発見し適切に対処できます。
年に2回以上の定期検診を継続することで、インプラントのまわりが炎症を起こすインプラント周囲炎などのトラブルを予防し、長期的な安定性を保てます。
自己管理では取り除けない汚れもあるため、定期的なメンテナンスは重要です。
インプラントを長持ちさせるためのケア方法

インプラントは適切なケアの継続で、耐用年数を延ばすことが可能です。
天然歯とは異なる特徴をもつインプラントには、それに適した管理方法があります。
日々のケアから専門家による管理まで、実践的なポイントを紹介します。
日々のホームケアのコツ
インプラント自体は虫歯にはなりませんが、人工歯のまわりは細菌が蓄積しやすくトラブルの原因となります。
毛先の柔らかい歯ブラシを使用し、インプラントを傷つけないよう丁寧にブラッシングを行いましょう。
また、歯間ブラシやデンタルフロスを用いて、歯と歯の間も丁寧に清掃することが大切です。
プロフェッショナルケアの重要性
最低でも年2回のメンテナンスの継続が、インプラントの寿命を延ばすうえで大切です。
プロフェッショナルケアでは、自分では落としきれない汚れの除去やインプラント周囲の状態チェック、さらに噛みあわせの確認などを行います。
インプラント周囲炎の予防には、歯科医院での定期的なクリーニングとチェックが欠かせません。
早期発見・早期治療により、重大なトラブルを防げます。
注意したほうがよい生活習慣
インプラントの寿命を縮める要因として、以下の要因が挙げられます。
- 喫煙
- 歯ぎしり・食いしばり
喫煙は、インプラントと骨がしっかり結合する確率を下げ、手術の成功率にも影響します。
また、歯ぎしりや食いしばりはインプラントに過度な負担をかけ、部品の破損やインプラント周囲炎のリスクを高めます。
必要に応じてナイトガードの使用や、ストレス管理などの対策を講じましょう。
早期発見・早期治療の重要性
定期メンテナンスを怠ると、インプラント周囲炎という合併症を引き起こす恐れがあります。
これは歯周病の一種で、適切な処置を行わないとインプラントの脱落につながる恐れがあります。
違和感や痛み、腫れなどの症状を感じたら、すぐに歯科医院を受診しましょう。
小さな問題のうちに対処することで、インプラントを長く健康な状態に保てます。
インプラントが寿命を迎えた・脱落したときの対処法

インプラントにも寿命はありますが、適切な対処により再び快適な生活を取り戻せます。
保証制度の活用から再治療の選択まで、あらかじめ知っておくことで、万が一のときにも慌てずに対応できます。
保証制度の活用方法
インプラント治療には、通常5年から10年の保証期間が設けられています。
保証の活用によって、万が一の際に経済的な負担を軽減可能です。
ただし、保証を受けるためには、定期的なメンテナンスの継続など一定の条件を満たす必要があります。
保証内容はクリニックによって異なるため、治療開始前に具体的な保証範囲と期間を確認しておくのが大切です。
再治療の選択肢
インプラントの上部構造(人工歯)が欠けたり破損したりした場合は、その部分だけを新しく作り直すことで対応できます。
一方、顎の骨に埋め込んだインプラント体が脱落した場合は再手術が必要になります。
再手術は初回より慎重な処置が求められるため、経験豊富な歯科医師による適切な判断と治療計画が不可欠です。
事前に知っておいたほうがよいこと
インプラント体が脱落する前には、いくつかのサインがあります。
周囲の歯肉の腫れや出血、違和感などの症状は、早めの対処が必要なサインです。
また、不調を抱えたインプラントを使い続けると、以下のようなリスクが高まる可能性があります。
- 周囲の歯や骨への悪影響
- 飲み込みや破損のリスク
- インプラント周囲炎の進行
- 再治療が困難になる可能性
これらの問題を防ぐためにも、定期的なメンテナンスと早期発見・早期治療が重要です。
万が一に備えて、かかりつけの歯科医師とよい関係を築いておくことも、長期的な口腔ケアにおいて大切なポイントとなります。
インプラントについてのよくある疑問と解説

インプラント治療の寿命に関して、多くの方がさまざまな不安や疑問を抱えています。
ここでは、実際によく寄せられる質問について、データや知見に基づいて解説します。
年齢による制限はある?
2022年の厚生労働省の調査によると、インプラント装着者の割合は年齢によって大きく異なります。
年代 | 装着者の割合 |
20代 | 2.6% |
30代 | 1.3% |
40代 | 0.7% |
50代 | 6.1% |
60代 | 8.1% |
70代 | 9.8% |
インプラント治療を受ける人の平均年齢は50代以上が多く、それ以降は年齢と共に増加傾向にあり、70代では9.8%に達します。
一方で、20代でも2.6%と一定の装着率が見られることから、年齢による明確な制限はないといえます。
むしろ、治療の可否を決める重要な要素は、全身の健康状態や骨の状態、そして口腔内環境です。
保険適用はされる?
インプラント治療は基本的に保険適用外の治療です。
ただし、治療費を抑える方法として、医療費控除制度の活用が可能です。
年間の医療費が10万円を超える場合、確定申告を行うことで所得税や住民税の還付を受けられます。
また、インプラントの種類や治療方法によって費用は大きく異なるため、事前に詳しい説明を受けるのが重要です。
かかりつけ医を選ぶポイントは?
インプラントを長く使い続けるには、信頼できるかかりつけ医の存在が欠かせません。
CTなどの設備を備え、定期的なメンテナンスにも力を入れている医院を選ぶことが大切です。
世界的に認められたインプラントメーカーの製品を使用し、豊富な治療実績をもつ医師による治療は、長期的な安定性を高めます。
寿命に関する不安は尽きないかもしれませんが、正しい知識と適切なケアがあれば、インプラントは長期にわたって快適に使い続けられます。
不安や疑問点は、遠慮なく医師に相談しましょう。
まとめ
インプラントが何年もつかは使用する材質や治療技術、そして何より患者さんご自身のケアによって大きく変わります。
適切なメンテナンスと定期検診を継続することで、10年や15年、場合によっては20年以上も快適な使用が可能です。
『下高井戸パール歯科クリニック・世田谷』では、現役大学病院の医師による精密な治療と、定期的なメンテナンスサポートを提供しています。
世界トップシェアのストローマン社製インプラントとガイデッドサージェリーを採用し、より長期的な安全性の高い治療を目指しています。
無料相談も実施しているため、インプラント治療についてお悩みの方はまずはご相談ください。
#インプラント寿命 #インプラント長持ち