インプラントとは?メリット・デメリットも合わせて解説

インプラント

失った歯を補う治療方法の一つであるインプラント。

入れ歯やブリッジ治療と比較されることも多いインプラントですが、具体的にどのような治療方法なのか詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、インプラントとはどのような治療方法なのか詳しく解説します。メリット・デメリットや治療の流れもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

インプラントとは?

インプラント

インプラントは、人工歯根を顎の骨に埋め込む治療方法のことです。ここでは、インプラントとはどのような治療なのか詳しく解説します。

人工歯根を顎の骨に埋め込む治療方法

歯科におけるインプラント治療は、失われた歯の機能を取り戻すためにあごの骨に人工歯根を埋め込む手法のことを指します。

歯を失った部位に直接、人工の歯根を埋め込むことで、自然な歯とほぼ同等の働きを期待できます。

人工歯根は耐久性が高く、適切なケアと維持を行うことで長期間にわたって使用できる点も魅力の一つです。

しかしこの治療を受けるためには、あごの骨が健康であることや、全身の健康状態が良好であることが条件となります。

インプラント治療を受けられる人

インプラント治療は、事故や病気など様々な原因で歯を失った人々が対象となります。

この治療は1本の歯だけでなく、複数あるいは全ての歯を失った場合にも対応可能です。

治療を受けられるかどうかは、あごの骨の状態や全身の健康状態に大きく左右されます。

例えば骨の量や質が不十分な場合や、重い全身疾患がある場合には、治療が困難になることがあるため注意が必要です。

また高血圧や糖尿病など、特定の疾患を持つ人も、治療前に医師と十分に相談する必要があります。

インプラントと他の治療方法の違い

インプラント

歯を失った際の治療方法として、インプラントの他にもブリッジ治療や入れ歯などが挙げられます。

これらの治療方法はそれぞれ異なる特徴を持つため、ここでその違いを確認しておきましょう。

インプラント

インプラント治療は、歯を失った部位の顎の骨に直接チタン製の人工歯根を埋め込み、その上に義歯を取り付ける治療法です。

他の治療法と比較して、咀嚼機能の回復や見た目の美しさを高いレベルで実現できる点が大きなメリットといえます。

また周囲の健康な歯を削る必要がなく、口腔内の自然な状態をより保持できるという点も特徴です。

しかし治療にかかる費用が高額になる傾向があり、治療期間も比較的長くなることがあります。

さらに手術が必要となるので、体調や口腔内の状態が手術に適しているかどうかを事前に検討する必要があります。

入れ歯

入れ歯は、失った歯の代わりになる取り外し可能な義歯です。

部分的な欠損や全ての歯が失われた状態にも対応できる幅広さが魅力で、費用が比較的安く、手軽に治療を始められる点も利点です。

ただし、入れ歯は発音がしにくくなったり食事中に不快感を感じたりすることがあります。

また、平均的な寿命が1〜2年ほどと短く、定期的な調整や交換が必要となる場合が多いです。

ブリッジ

ブリッジ治療は、失われた歯の両隣にある健康な歯を支えとして使用し、その間に人工の歯をかける治療法です。

治療期間が短く、比較的迅速に欠損部分を補修できる点がメリットです。

しかし、ブリッジを支えるために隣接する健康な歯を削る必要があり、削られた歯にダメージを与える可能性があります。

また、ブリッジの下の歯茎に食べ物が詰まることがあり、清潔な状態を保つことが難しくなるというデメリットも存在します。

インプラントのメリット・デメリットは?

インプラント

インプラントにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

ここではメリット・デメリットそれぞれ詳しく解説します。

インプラントのメリット

インプラントの大きな利点は、自分の歯と同じように咀嚼が可能になることです。食べ物をしっかりと噛むことができ、食生活の質が向上します。

さらに自分で行うケアが比較的簡単で、通常の歯磨きだけで良いため、日常生活における手間を軽減できます。

加えて周囲の健康な歯を保護することができ、負担をかけずに治療を進めることが可能です。

耐久性にも優れ、適切なケアをすれば10年以上長期的に使用できます。

また見た目の自然さもインプラント治療の大きな魅力の一つ。天然の歯に近い見た目を実現でき、自信を持って笑顔を見せられるでしょう。

インプラントのデメリット

インプラントにはいくつかのデメリットも存在します。

まず一つは、保険の適用外であるために治療費が高額になる点です。

かかる費用は症例や希望によっても変わってくるため、事前のカウンセリングで総額を確認しておきましょう。

また、インプラント治療には時間がかかり、口腔内や体の状態によっては数ヶ月に及ぶこともあります。

手術後には定期的なメンテナンスが欠かせず、長期的なケアが必要になるため、その点も理解しておくことが大切です。

さらに手術には麻酔が必要となるため、健康状態によっては治療が受けられないこともあります。

日本で使われる主なインプラントメーカー

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世界には200社を超えるインプラントメーカーがありますが、そのうち日本国内で使用可能なインプラントメーカーの数は50〜100社にも上るといわれています。

インプラントメーカーの中で特に日本でよく使用されているのは、ストローマン、アストラテック、ノーベル・バイオケア、京セラメディカル、ジンマー・バイオメット・デンタル、などです。

これらのメーカーは、世界各国で高い評価を受けており、信頼性と安全性の高い製品を提供しています。

例えば、ストローマンは世界シェアNo.1を誇り、幅広い製品ラインナップで医師からの厚い信頼を得ているメーカーです。

また京セラメディカルは日本人向けに開発されたPOIインプラントで国内シェアNo.1を獲得しており、国産ブランドとしての強みを生かしています。

国産・外国産を問わず、医師と相談して自分にぴったりなインプラントを選ぶことが大切です。

インプラント治療の具体的な流れ

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インプラント治療がどのような流れで行われるのか、具体的に解説します。

カウンセリング

インプラント治療を始める前には、患者さんが持つ疑問や不安を解消するためのカウンセリングが行われます。

カウンセリングではインプラント治療の流れやリスク、治療における選択肢に関する説明を行います。

もし不安な点や疑問があれば、ためらわずに相談しましょう。

術前検査

精度の高いインプラント治療を行うためには、術前検査が欠かせません

特に歯科CTを使用した検査は、インプラントを埋め込む顎の骨の状態や神経、血管の位置を正確に把握するために必要です。

この検査によって、患者さんの身体的リスクを抑えながら治療計画を立てることが可能になります。

また噛み合わせのチェックなども行い、長期にわたり快適にインプラントを使用するための準備をします。

治療計画

カウンセリングや術前検査の結果を基に具体的な治療計画を立てます。

インプラント治療には様々な方法がありますが、患者さんの状態や希望に応じて適したプランを提案します。

治療費用や治療スケジュールなども説明されるため、もしもわからないことや疑問があれば必ず聞いておきましょう。

手術

インプラントの手術は、局所麻酔または静脈内鎮静法(セデーション)を用いて行われます。

静脈内鎮静法(セデーション)とは鎮静剤を静脈に投与することで不安や恐怖感により緊張した状態を和らげ、口腔内の痛みを感じにくくする麻酔です。

手術方法は1回法と2回法があり、それぞれ患者さんの顎の骨の状態や治療計画によって適した方法が選択されます。

手術にかかる時間はインプラントの本数や状況により異なりますが、一般的には患者さんの身体への負担を抑えながら進められます。

メンテナンス

手術後のメンテナンスは、インプラントを長期的に使用するために不可欠です。

医師が推奨する頻度で定期的にチェックを行い、インプラント周囲炎を未然に防ぎ、常に良好な状態を維持しましょう。

メンテナンス頻度の目安は、一般的に3ヶ月〜半年ほどといわれています。

インプラント治療を受けるときのクリニック選びのポイント

インプラント

インプラント治療を成功させるためには、クリニック選びが重要です。自分に合ったクリニックを選ぶことで、満足できる結果を得やすくなります。

ここでは、クリニック選びのポイントを解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

治療内容についてリスクを含めた丁寧な説明があるか

インプラント治療について十分な説明があるかチェックしましょう。

インプラント治療に限ったことではありませんが、治療内容やリスク、費用について理解し、納得した上で治療を受けるべきです。

説明が不十分なクリニックでは、予期せぬトラブルや後悔を招く恐れがあります。

納得できる説明が受けられるクリニックを選ぶことが、安心して治療を受ける第一歩になります。

インプラントのための医療設備が充実している

安全なインプラント治療のためには、インプラント治療に適した医療設備が欠かせません。

CTを使った詳細な診断から、細菌レベルの衛生管理まで、インプラント治療に適した設備が整っているかどうかは重要なポイントです。

診察や治療に必要な機器を充実させ、治療の安全性や成功率の向上に努めているクリニックであるかどうかは必ずチェックしておきましょう。

インプラントの治療実績が豊富

インプラント治療は神経や血管、全身の状態を考慮して行う必要があり、高度な技術と経験が求められます。

医師の経験が治療の結果に大きく影響するため、治療実績が豊富なクリニックを選びましょう

さまざまな症例に対応した実績のある経験豊富な医師であれば、難しい症例や複雑な手術の場合も対応できる可能性が高まります。

まとめ

インプラント治療の基本からメリット・デメリット、具体的な治療の流れ、そしてクリニック選びのポイントまでを解説しました。

インプラントは他の治療方法と比較して自然な見た目や噛み心地を実現できる一方で、高い技術と豊富な経験、定期的なメンテナンスが欠かせません。

治療前のカウンセリングや術前検査をしっかりと行い、自分の状態に適した治療計画を立てることが大切です。

下高井戸パール歯科クリニックでは、3000本以上の埋入経験がある熟練の歯科医師と現在大学病院に勤務の歯科医師がインプラント治療を行っています。

インプラントの無料相談も行っておりますので、まずはぜひお気軽にご相談ください。